目覚まし時計の音で目が覚めた。
頭の上でピピピッとなるそれに手を伸ばして止めた。
布団から少し腕を出しただけでも 陽が昇る前は まだ少し寒い。

――今日はもう少し寝よう。


 腕を再び布団へと潜り込ませて、寝返りを打つ。

「おはよう」

彼と目が合った。
また 先に起きてる。
二人で眠りについた日は いつもそう。
そうやって私が起きるのをずっと待ってる。

そんな朝が 幸せだと感じる。


「お妙」

そっと私の頬に触れる銀さんの手は とても暖かくて気持ちがいい。
すぐにでも眠りにつけるけど、そうはさせてくれない。
指で唇を割られれば、銀さんの熱い舌が入り込んでくる。
角度を変えて、息が出来ないほど求められて。
そうなれば、もう何も考えられなくなる。


「なに、もう感じちゃった?」


――また そうやって意地悪な顔をする。

訊かなくても、わかってるくせに。


 指で突起した乳首を弄りながら、耳朶に吸い付いつかれて。
熱い息と、舌の動きに 腰が揺れる。
恥ずかしいのに、一度高ぶった感情はもう抑えられない。
こんな身体にしたのは、貴方。

「あっ……銀さん、…もう…欲しい」

片足を広げられると ゆっくりと先端を擦り付けられ、押し入ってくる。
腕を銀さんの首に回して、身体を密着させた。時々首筋に吸い付いて 薄く痕を残す。
誰にも 見つからないように。

――も、っ、ダメ……


 うっすら目を開けて。果てる瞬間の 余裕のない貴方の顔が たまらなく好き。



 幸せな気持ちに満たされながら、二人でもう一度 眠りについた。



Fin

朝からラブラブさせたかった話(笑)エロいのは難しい〜(;A´▽`A

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ