空手には形と組手の二種目がありその為に必要な基本技があり練習内容は主に以下の3つになります。

1、基本練習(その場と移動)
2、形練習(基本形、指定形、自由形)
3、組手練習(基本と約束組手、自由組手)

初心者の練習は常時同じ内容で行いますので途中からでも参加出来、ラジオ体操くらいの運動量ですので無理なく続けられると思います。
基本技の習得には、反復練習が主になりますので根気が必要で忍耐力も養われます。

形練習の基本形とは糸東流・松濤館の平安、和道流のピンアン、剛柔流の撃砕と言う形で、小学生の試合の予選、級審査で必ず演武する形です。
指定形とは中学生以上の試合の予選、昇段審査で必ず演武する形で糸東流はバッサイ大とセイエンチン、剛柔流がセイパイとサイファー、和道流がセイシャンとチントウ、松濤館は慈恩と観空大で第1指定形と言います。そして各流派2つずつ第2指定形があります。基本形、指定形は規程通り演武しないと公式試合では減点又は反則負けになります。

組手の練習は殆んど流派の違いはなく、技の解釈や応用では流派の特徴や考え方が多少異なりますが、流派にとらわれず自分に合う構え方や技の修得を心掛けた方がいいと思います。
練習内容は全空連ルール(ポイント制)に合わせた基本技とコンビネーションの反復練習と約束組手がメインになります。
自由組手(自由な攻防)は基本技がある程度出来ないと空手の組手にはならず怪我の原因になりますのであまり行いません。

試合だけを目的にはしていませんが、雑な基本練習では形は順番を辿るだけになり組手はポイントの取れる技にならないので試合では通用しないのが現実です。これは私達指導者の問題ですが、頑張って練習しても全く通用しないことの無いような練習内容にはしたいと思っていますが、或る講習会で和道流の先生が或住職の「はきものをそろえると心がそろう、心がそろうとはきものもそろう。ぬぐときにそろえておくと、はくときに心がみだれない。だれかがみだしておいたら、だまってそろえておいてあげよう。……」を紹介されて技だけでなく心も磨く大切さをお話されてました。松濤二十訓のなかにも「道場のみの空手と思うな」と言う教えがありますが8m四方の競技場だけが空手道の全てではないことを肝に銘じ「空手に先手なし」が意味する相手の立場を尊重し人を思いやる心の大切さを武道として一緒に学んでいける練習の場にしたいと思っています。

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