月夜へ贈る戀の唄

□文月の章
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ー 白椛神社 ー


新しい仲間が四人増えた。

狛狼の大輝さん、天狐の涼太さん、そして二人の側近である翔一さんにさつきちゃん。

最近の神社は賑やかになるばかりです。

さつきちゃんに関しては側室の隣にある小さめの部屋で生活を施してもらっています。

神使と言えど側室と言えど人間であることに変わりはありませんので西洋の言葉でいうプライバシーというやつです。



青「 あ?今、何つった?」


黄「 俺もう疲れたんで後は青峰っち一人でやってて下さいって言ったんスよ。」


青「 そりゃこっちのセリフだ。てめぇがやれ。」


黄「 じゃあ勝負して負けた方がやるってのはどうッスか?」


青「 そりゃ名案だぜ!」



物の怪と戦っている時の二人は双子並みに息ぴったりなのだけれど、どうも似て非なる者達は仲良しこよしというわけにはいかない様子。

だけど最近分かったことがある。

彼らは別に仲が悪いんじゃなかった。

二人とも少し血の気が多いだけ。



『 掃除は捗っていますか?お二人さん。…あ、掃除を放棄した場合はお昼ご飯はありませんので悪しからず。』


青「 な、何言ってやがる!きょ、今日もナカヨク掃除してるゼ!なァ、黄瀬!!」


黄「 そ、そうッスよ!!俺たちキョウも仲良く楽しくお掃除ッス!!」


『 ではお二人が綺麗にそして仲良く掃除して下さると期待して今日の昼食は腕によりを掛けてお作りしますね。』


黄「 本当ッスか!?かるたっち大好きッス!青峰っちやるッスよ!!」


青「 ったりめぇだ!さっさと終わらせんぞ!」




 
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