月夜へ贈る戀の唄
□水無月の章
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青「 待て!俺はこいつを八つ裂きにする為にも神使の力が必要なんだよ、契約しやがれ。」
黄「 俺だって!!頼むっすよ!」
わー、物凄く動機が不純だ。
この人たち…私のこと護ってくれるのかな…。
常に喧嘩しそう…。
『 征十郎さんやお姉様の負担を減らす為にも神使と側近は一人でも多い方が嬉しいですが、毎度毎度喧嘩されては困ります…。喧嘩をしないという約束をして頂けますか?』
黄「 するする!絶対喧嘩しないッス!」
青「 しょーがねーから控えてやるよ。」
あれ?意外にも素直?
二人は私との約束を快諾すると誓った。
私は私の前に膝を付く二人に両手を差し出す。
征十郎さんの時と同様に二人は私の手を取りその人差し指を噛み血を飲む。
青 / 黄「 っ!?」
黄「 へぇ〜…。」
青「 巫女っつーのはすげーな。」
二人は私の血を飲むと征十郎さんと同じ様な反応をした。
私は自分の血を飲んだことがないから分からないけれど巫女の血液というのはそんなに美味しいものなのでしょうか?
『 黄瀬涼太、青峰大輝、双方に命ずる…汝、我主とし仕えよ。』
青 / 黄「 御意。」
二人の額には《 狐 》と《 狼 》という字が浮かび上がり消えた。