月夜へ贈る戀の唄
□水無月の章
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ー 白椛神社 ー
私達は無事に買い物を終えると神社へと戻って来た。
実「 二人とも相変わらずだったわねぇ。」
赤「 犬猿の仲というやつだな。」
実「 どっちも犬に近いんだから仲良くすればいいのにねぇ。」
『 犬?二人は犬の神使で?』
赤「 それは自分の目で確かめるといい。もうすぐ喧嘩しながらその階段を登ってくるだろう。」
征十郎さんの予感?というか予測は的中で本当に二人とも喧嘩をしながら境内への階段を登って来た。
青「 てめぇ、もう一回言ってみろ。ズタズタに引き裂いてやる。」
黄「 何度でも言うッスよ。この単細胞!俺こそ燃やして灰にしてやるッス!」
?「 もう二人ともいい加減にしてよ!」
?「 神使がこれやとワイらが疲れるっちゅうねん…。」
側近であろう二人は彼らと打って変わって温厚そうな様子だった。
桃色の髪をした少女と眼鏡を掛けた関西弁の青年。
赤「 お前達、いい加減しないか。神使としての自覚を持て。側近にまで呆れられてどうするんだ。」
?「 赤司君!一番乗りは赤司君達だったの?」
赤「 あぁ。さて、揃ったことだし契約に移ろう…とは言っても巫女が選ぶことだ。二人を不要と判断するなれば契約を交わす必要はない。さぁ、選ぶんだ。」