月夜へ贈る戀の唄
□水無月の章
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赤「 全く…二人ともみっともないぞ。町の真ん中で騒ぎを起こして。」
黄「 赤司っち!?なんでここに!?」
青「 お前か、巫女に俺たちの名前教えやがって。」
言霊縛りは私が命じたことを成し終えるとその力の拘束力はなくなる。
故に今は二人とも自由の身…というわけだ。
『 さ、先ほどはいきなりすみませんっ。ですが争い事は止しましょう…。』
青「 あ?これが巫女か?」
黄「 えらく低姿勢な巫女さんッスね…?」
赤「 あぁ、彼女が俺たちの護衛対象の巫女だ。とにかく、お前たちは自分の側近を何処に置いてきたのか知らないが探して来て白椛神社に来い。詳しい話や契約についてはそちらで行う。いいな?」
青「 わーったよ。…そういやあいつ、何処行きやがった?」
黄「 了解ッス〜。…あれ?いないッスね…。」
赤「 くれぐれもまた争い事を起こさない様に。…それじゃあ俺たちは買い出しの用がある、後で会おう。」
私よりも征十郎さんの方が威厳があって巫女に向いているのではないだろうかと思う、今日この頃。
私までもが彼の意見に従う様に各自為すべきことを果たす為に彼らとは此処で一度さよならをした。