マフィアの女。

□マフィアの女。その六。
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E「あの、どうしたらいいですか?」シャワーを浴びてバスローブをまとって部屋に入ると先にシャワーを浴びたMr.チャンはベッドで待っていた。

「うん?何がだ?」「いえ、その、こういう感じでその、するのは、初めてなので、どんな風にすればいいか、迷ってしまって。」部屋の入り口で足が動かなくなっている私を見てMr.チャンは笑った。

素顔のMr.チャン。優しげな目をして私を見る。胸が締め付けられる。そんな目で見ないで欲しい。やめてくれ。もう沢山だ。サングラス越しの貴方だけで私はもう、いっぱいいっぱいなんだ。

「俺の側に来い。それだけでいい。」Mr.チャンは優しく命令した。私は吸い寄せられるように足を進めMr.チャンのいるベッドに入、れなかった。ベッドの前で立ち竦む。これから始まるであろう事が怖くてたまらない。

「そんなに怯えないでくれ。」Mr.チャンは困ったように言って私に近づき「抑えが効かなくなる。」と腕を掴んで引き寄せた。

「ひゃあっ⁉︎」間抜けな声をあげて私がMr.チャンの胸に倒れ込むと頭の上でクツクツと楽しげに笑う声がする。頭に唇をよせMr.チャンが言う。

「君のしていることは、全部裏目に出ているんだよ。俺は君が可愛くてたまらない。泣いて嫌がる君を早く見たいんだ。」頭皮がゾクゾクして思わず声が出た。

「君は頭も感じるのか?やれやれ、どこを触ったらいいのか、悩ましいな。」そう言葉を続けた。

私は自分のそこが濡れていくのがわかってしまった。嫌だ。まだ、何も、何もされてはいないのに。

それを見透かすようにMr.チャンはバスローブの隙間から足の間に手を伸ばす。そして「まったく、どうなっているんだ?君の身体は。」そう言って濡れたそこをゆるゆると嬲りだした。

私はどうしようもない恥ずかしさと快感にもう、泣いている。

「何もしてないうちからこんなに濡らして。期待していたのかな?」耳元で囁きながら焦らすように指を動かす。

「やぁっ…ちが…あっぁっ!いやぁ…!いわなぃで…ひぁっ…!」「何が違う?こんなにしておいて説得力がないぞ?」しばらくそうして嬲られて私はイクにいけないゆるゆるとした快感に追い詰められていった。

「ぁあっ…ひぁっ…み、Mr.…あぁっ…!おねが…です…っもぅっ…!」そう言った私の顎を掴んで自分の方に向けさせると「何がだ?」と言った。そして「どうして欲しい?」と続けた。私は答えることが出来ずそのまま、嬲られ続けた。

「さぁ、言わないとずっとこのまま終わらない。どうする?俺はかまわんよ。」Mr.チャンはあくまでも私に言わせる気だ。

なんと言えばいい?やめて欲しい、でもこのままやめられたら?おかしくなる。じゃあどうして欲しいんだ私は。嫌だ。嫌だ。もうっ…!

「ぁあっ…イ、かせて、下さぃ…っ!」死にたくなるような羞恥心の中、そう言うとMr.チャンは満足そうに「いい子だな。」と言って指の動きを早めた。

「あぁっ…あぁっあっあぁっ!!」あっという間にイかされて、ビクビクと身体が痙攣する。

指はまたゆるゆると私の弱いところを責め始めた。まだ荒い呼吸で震えている私を更に追い詰めようと。

「やぁっ…!まって…!待ってくださ…あぁっやあぁっ…!」懇願する私に彼は「君が望んだことだよ。存分にイくといい。」と柔らかい声音でいった。

鬼か。この男は鬼なのか。私は鬼に骨まで喰われてしまうのか。恐怖と快感に泣き喚きながらMr.チャンが満足するまで指でイかされ続けた。

「そろそろ俺も限界だ。」そう言うと指を抜いて私からバスローブを剥ぎ取ると「さあ、いい声で泣いてくれよ。楽しみにしている。」と言いながら散々嬲ったそこへ侵入してきた。

「やだあああっ!あっぁっあああっ…!ひぅっ…!あっ…やだっ…やぁぁっ…!!」私はMr.チャンを楽しませるだけだとわかっている叫びを止める事が出来ない。

彼の思い通りに泣き、叫び、逃れようと無駄な足掻きをする。「本当に君は、いい子だな。」遠くでそんな声がする。

「さて、どうしようか?このまま終わりにして欲しいかい?」動きをゆるめ、返事が出来るようにして彼は問う。

何を言ったって終わりになんかならない。まだこの男は満足していない。わかってる、わかっているのに。

「も…おわ、りに、して、ください…おねがい、です…Mr.、おねがいします…もぅ…ゆるして…っ⁉︎ひあぁっ⁉︎」

私の言葉が終わらないうちにMr.チャンはまた私の一番嫌がるところを責め始めた。ちくしょう。やっぱりだ。わかっていたのに。私はまたこの男を煽ってしまったんだ。

「学習しない子だな。そんな可愛い事を言われてやめられるはずがないだろう?」言えと促したのは自分の癖に。はじめからこうするつもりだったんだ。

なんと言えばこの男を煽らずに済むのか。答えは出ないまま彼の動きに合わせて揺さ振られ続けた。

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