ONEPIECE短編

□キスしてみたい
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「名無しさん、ちょっといいかしら?」

「聞きたいことがあるんだけど」

『んー?』

「やってみたいキスってどんなの?」



ことの始まりはナミがルフィにした質問から始まった



「ルフィ、あんた名無しさんと付き合うようになってずいぶんたつけど"どこまでいった"の?」

「どこまでいった?」

「手繋ぐとかキスするとかよ!」

「なーんも!」

「は?!」



麦わらの海賊団に入ったのは数ヵ月前

ある島にログをためるために立ち寄った一味

そこでは"コナコナの実"の能力者の名無しさんとであった

コナコナの実とは文字通りの粉

身体中から色んな効果のある粉を産み出す

眠り、痛み、麻痺、やけど、毒、冷え、他色々

もちろんこれらを抑えることのできる粉も出せる

ただし相手の体に触れることで致死量にもなる粉を出せることが可能

その島では薬屋として店を出していた名無しさん

島の人からは信頼があり、島に寄り付く野蛮どもを幾人も追い払った

そんな名無しさんの能力に惚れたルフィがログがたまるまでの1ヶ月毎日のように薬屋に足を運んだ

最初は迷惑がっていた名無しさんだが途中でおれる。

ログがたまってから始まった麦わら海賊団の一員としての名無しさん

それから数ヵ月後に二人は恋仲となった



「なにも言われないの?」

「おう!」

「自信満々に答えるな!」

「ルフィ、あなたは手を繋いだりしたいの?」

「んー。そりゃやりてぇけど、無理にしようとすると怒るだろ?」

「でも強引なところにキュンとくるこだっているんじゃないかしら」

「名無しさんがか?」

「案外そうかもね。あ!いいこと考えた!」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



「名無しさんー!」

『んー?』

「なに読んでんだ?」

『薬の本』

「コナコナの実って体から出せる粉ふやせんのか?」

『うん。でも実際にその効果のある植物とかを自分で食べないといけないからなかなか増やせない』

「ほー。大変な能力だな」



「いい?名無しさんはネクタイをつけてることが多いでしょ?そのネクタイを引っ張ってキスするのよ!」



「……なあ名無しさん」

『ん?』

「俺と付き合ってから随分たつけどよ」

『うん』

「キスしたいとかないのか?」

『………』



(なんで聞くなっていったのに聞いてんのよ!)

(ふふふ。ルフィらしいわね)

(うまくいくといいけど)



『誰かにやれって言われたの?』

「んや!」

『そう。キスしたいとかないのかって?』

「おう!」

『あるけど、男からしてきてくれるものかと思ってこっちからは動かない』

「しししっ!そっか!」

『それがd「んじゃやるぞ!」ん!?』



(やったー!ルフィがやった!)

(結構すぐにいくのね)

(ちゃんとネクタイ引っ張ってる!)



『………』

「にしししし!」

『もう…』

「照れてんのか?」

『悪い?』

「可愛いな!」




キスしてみたい



Fin

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