ONEPIECE短編

□短な平和
1ページ/1ページ



パンクハザードでのシーザー誘拐作戦はひとまず成功

ローの描く計画の第一弾は終わった

麦わらの一味+ハートの海賊団船長ローとNo.2の名無しさんはドレスローザに向かっていた

長く続いた戦闘は体に負担をかけている。

女部屋ではナミ、ロビン、もものすけ

男部屋ではルフィ、ゾロ、ブルックが眠りについていた

サンジ、キンえもんはもものすけが秘密の花園女部屋で寝ることに反対

女部屋であんなことやこんなことが行われているのではとやけ酒をのみ眠らぬ夜を過ごしている

ウソップ、チョッパー、フランキーは見張り

ドフラミンゴに喧嘩を売ったことによりいつ襲撃されるやもしれぬ事態に備えている

ローは甲板で鬼哭を手に眠っている



「眠れないのか」

『眠れるよ。ただ風に当たりたくなっただけ』



女部屋から静かに出てきたのはハートの海賊団No.2の名無しさん

懸賞金額は3億2千万。女海賊狩との二つ名もある女海賊

一般市民には絶対にてを出さず非道な海賊や悪にだけ喧嘩を吹っ掛ける

一刀の大太刀と鉄扇を使いこなす

大太刀は昔ワノ国の人間が使っていたと言われている大太刀"蛍"でローの鬼哭よりも長い



『なんか早かったね』

「パンクハザードか」

『うん。何ヵ月も一緒に潜入してたけどあっという間に第一弾』

「まだ始まったばかりだ。寝てこい」

『ここで寝る』

「あ?」

『ここで寝る!ローのそばにいる』

「暑苦しい」

『ちょっとは嬉しいんでしょ』



ははーんという顔で目深に被られた帽子の下を覗き込むと剃らされる視線



『あんまりした向いてると首いたくなるよ。膝かしあげる』



ほらと足を伸ばして部屋の外壁にもたれ掛かる名無しさん

少しの間動かなかったローだったが黙って名無しさんの膝に頭をのせた

鬼哭も隣に置いて、顔に帽子をのせた



「麦わら屋一味は手に負いきれるか」

『自由な人たちだから難しいよ。すでにチョッパー頭にのせられた時点でわかった』

「……」

『いひゃいれす』

「そのことは黙ってろ」

『可愛かったのに』



星輝く空を見つめ何十日も前の話をするかのような口ぶり

何ヵ月にも及んでかかった計画はたった1日足らずで第一幕を閉じた



「名無しさんもはやくねろ」

『うん。おやすみ』



いつも"おやすみ"とは絶対返さないロー

それでも名無しさんはなんとも思わない、それがいつものことだから。

これから続いていくうねりの間に短い平和




Fin

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ