ONEPIECE短編
□聖夜の貴公子
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『はあ〜』
「いけませんよお嬢様。大切なパーティーの席でため息など。」
『だって楽しくないもの。クリスマスパーティーなんて
ここ毎日やってるじゃない。私は海に出たいの!』
「まだそのようなことをおっしゃるのですか!」
私はへのへの名無しさん
とある大金持ちの娘で世には珍しいほうの女跡取り。
でもほぼ毎日のように繰り返される宴やらパーティーやらに飽きてるの。
同じ毎日の繰り返し。よってくる男は金目当て。
まあくれたきゃくれてやるわくらいの気持ち。
私はお金よりもスリルがほしいの。
あなたにわかる?毎日作り笑顔して先方やらに会うよりも
海に出て世界をみたい。そして戦いたいの。
私は護身のため(口実)に剣術を習ってるからそこらの王子さまとかよりも強いわよ。
でも習ってても刀なんて持たせてもらえない。
でも出掛けると言って秘密で身に付けてるの。
『早く終わらないかしら』
「こーゆーパーティーは嫌いか?」
『誰あなた』
もこもこの帽子を被った目の下に隈がある男
あ、ルックスは良いほうね。かっこいい。
背も高いし声の低さも良い。
「名乗るならまずテメェからだって教わらなかったか?」
『それは失礼。私はへのへの名無しさん。ここの持ち主の娘よ。であなたは?』
「俺はトラファルガーロー」
『あー。確かお医者様の息子?』
「まあそんなところだ」
ははーん。今やってる○産争○みたいな感じ?
『で私になにかご用?』
「いや、あまりにも退屈そうだったんで話しかけただけだ」
『あらそう。てっきり海に出ることへの勧誘かと思ったわ』
「さっきの話か」
『聞いてたの?』
どうやらこの男はただ者ではないのかもしれない
この男・ローは距離の離れてた私と婆やの会話を聞いてる
「海に出たいのか?」
『ええ。こんなバカみたいに毎日毎日繰り返されるパーティーなんかより
海に出て自由になりたい。守られるよりも自分の身は自分で守りたい。あ、海に出るときは家のお金全学持ってでるの。』
「随分とスリリングだな」
『そんじょそこらにいる女とは違うの。』
「ふっ。そうか」
ローはそう言って笑った
でも"そんな馬鹿みたいなことはやめろ"とは言わなかった
今までの男たちはみな口を揃えて"そんなこと女がするんじゃない"と言った。
自分の身も自分で守れないやつらが何を言うかと思った。
『はあ〜。誰でも良いからこの聖なる夜に私を海に連れ出してくれる人いないかしら』
そんなことを海に向かってボソッと呟いた
「そのうち現れるだろ」
螺旋の階段を降りていくロー
降りる姿もなかなかイケテる
『現れたら迷わずその人と一緒にいくのに。』
上からローを見下ろす私
「ホントか?」
私を見上げるロー
『嘘なんて言わないわ。それに自由な船にのりたい。ま、こんなところに"海賊"がいるなんて思えないけど。
クリスマスだしプレゼントで海賊船もありかな』
「……じゃあ」
そう言ってにやっと笑った
次の瞬間下にいたはずのローが目の前に。
「俺と来るか?」
いつのまにか左手に長い刀を持っているロー
そのローの後ろにはキャスケットを被った二人とシロクマ
「どうする?」
『あなたがあの"死の外科医"さんなのね。もちろん、あなたの船に乗るわ』
Fin
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トレクルのシクレのローの進化後を見たら書くしかないと思いましたね⬅
あれは反則ですよ。「俺と来るか?」って言われたら
『いくに決まってんでしょ!』ですよ。断るなんてするものか!
というか言われなくてもついていきます