ONEPIECE短編

□俺にだって見せてほしい
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「今日もかわいかったな!」

「ああ!この船は美人ナースが多いが可愛いのは名無しさんちゃんだな!」

「ナースは美人、ちっちゃい子はかわいいが一番だな!」



そう話すのは2番隊の隊員や6番隊の隊員

最近イメチェンなるものをして可愛くなったと噂の名無しさん

白ひげ海賊団の雑用係の身長152cmの小柄な女

小さな背丈であちこちと走り回る姿が小動物みたいだ

とナースや男たちから人気がある

ただ問題なのは前髪が長いこと

切ってもすぐに伸びてくるためピンで止めている

あるときあるナースがゴムで前髪をくくったらどうか、

といったところ最初は嫌がってやらなかったらしいが

最近慣れてきたのかよく前髪をくくっておでこを見せている姿が目撃されている

俺はまだ実際にお目にかかったことがない

なんせ前髪をくくっているのは洗濯物やお皿洗いをするときのみ

どっちの時間にも遭遇しない俺は一回もまだ見てない



「なんだ、悔しいのか?」



そう話すはイゾウ

16番隊の隊長で女形の着物に二丁銃の使い手

最近名無しさんに着物を買ってやって喜んでもらえたとかの報告にきた



「なんたってこの船一番かわいい子だからな〜」

「何で時間あわねえんだ」

「そりゃお前が書類ためまくって徹夜公務してるからだ。
朝は起きてこねーし食い終わったらまた書類整理だからな」



そりゃいつになっても見れないぜ、とどこかへ消えていった

くそう。なんで書類ためてたんだよ俺は。

でも一回だけ見れそうなときがあったんだ

でも名無しさんはすぐにゴムをとって形のついた前髪を手櫛したんだよ



「なんで取るんだよ」

『え、えと…あれです!くくり直そうと……思って…』

「……」

『あはは』



そう言ってごまかされたことだってある

今度こそはと今日は晩飯終わりの片付けの時間に

キッチンに潜り込んだ

案の定へのへのは前髪をくくっていた



(くそ。横顔だと表情がよくわかんねえな)



サッチはごみ捨てにでもいってんのか今はへのへの一人

一人の今なら後ろから驚かせて振り向かせて顔を拝むってのができる

が途中サッチが帰ってきたりしたらなにされるか

でもこれもへのへののでこだし顔を拝むためだ



「わっ!」

『うわっ!誰ですか!?あ…』



ビックリして後ろを振り返ったへのへの

バッチリでこだし顔を拝ませてもらった

が我に帰ったへのへのはまたゴムをとった



「あはは。ビックリしたか」

『エ、エース隊長!ビックリしますよ!』

「へのへののでこだし顔を拝むためにやった。
今度はバッチリ見させてもらったぜ」

『な!なんでそんなに私のでこだし顔を拝みたいんですか?』



顔を真っ赤にした前髪ウェーブのへのへのが吠える

手に泡がついてるからか手櫛をかけようにもかけられないへのへの

そんな前髪をガッと手で上に押し上げてやる



「そりゃ好きな女の髪型変えたときとかは気になるもんだろ」

『!』

「あ…ま、まああれだ!俺だけ見てないのは悔しいってゆーか
俺だけに見せてほしいなあとか!そんな感じだ!じゃ頑張れよ!」



さらっと告白していたことに気づいた俺はすぐさま食堂をでた


気づいたら口が動いてたんだ


俺だけがへのへののでこだし顔を拝めたらとか


俺の前でだけでこだししてほしいとか!


とにかく俺にだって見せてほしいんだ




Fin

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わけわからーん。寝ぼけてかいたので←

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