ONEPIECE短編

□髪
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髪は女の命って言うだろ?

そんな大事な髪をあいつは自ら切った

大事に長く伸ばしてたのに。

白く長い髪は名無しさんのトレンドマークでもあり

白長髪、または、銀長髪の名無しさんと言われている

あまりに綺麗なためにその髪を欲しがるやつも最近出てきてやがる



「名無しさん副隊長!本当に申し訳ないです!」



床に額をぴったりつけて謝る戦闘員

そいつは名無しさんの部下

先程の襲撃で背後を狙われたその戦闘員を庇ったときに

海賊に髪を捕まれた名無しさん

その海賊はまさに名無しさんの髪を欲しがるやつの一人だった



「ひひひひ!これが銀長髪か!噂通りきれいだ」

『そんなに私の髪がほしいか』

「ああ欲しいね。」

『そうか。なら望み通りくれてやる』



そう言って名無しさんは自分で長い髪を切った

長い髪は海賊の手に渡ったかと思ったが

髪を手に入れて喜んだ相手の隙をついて

攻撃をしかけた名無しさん

相手は髪をつかんだまま倒れた

そいつを名無しさんは掴みあげ海へ投げた

まあこんなところだ



『気にしなくていいよ。また伸ばせばいいだけだから。
それより怪我は?』

「あ、ありません。」

『そ。なら良かった。』



それだけ言うと名無しさんは船内に戻っていった

戻り際に手先の器用なやつに髪を整えてほしいと

声をかけていた



「よお」

『エース隊長』

「髪、整えてもらったみてえだな」

『ええ。ガタガタは嫌だからボブにしたの。』



指で毛先をくるくると巻く名無しさん

なんか色っぽく見えたのは口では言わねえ



「長い方が俺は好きだ」

『あら告白?』

「まあそう受け取ってくれて構わねえ」

『でもそれ髪への感想よね』



そう言って俺の横をすり抜けていった

俺は長い髪も好きだが短いのも好きだ

つーか、好きなやつに似合ってたらなんでも好きだ



「また伸ばすよな?」

『エース隊長が伸ばせと言うならば』

「伸ばしてくれ」

『ふふ。頑張るわ』



手をヒラヒラ振って親父の部屋に入っていった

マジで俺は待つぞ

今度はもっと伸ばしてくれよ?




Fin



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もうワケわからんです

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