ONEPIECE短編

□特等席
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私は最近麦わらの海賊団に入った名無しさんです

船長さんに気に入られたみたいで仲間に入りました

元々私は雑貨店を開いていたんですが

町に海賊が来れば刀を持ち用心棒もしていました

そこを麦わらの海賊団の船長・ルフィさんが見ていて

仲間にしたいと思ったそうです



「名無しさんちゅわぁぁぁぁぁぁん(メロリーン)」

『は、はい!?』

「コーヒーいかがですか?」

『3時にいただこうかな』

「メロリン、了解(ハート)」



入って間もない私はこの船の決まりを覚えることに専念してる

早く慣れて足引っ張らないように頑張りたい



『サニーの頭に乗ってもいいのかな…』



色々調べたことがかかれているメモを握りしめ

一度乗ってみたいと思ったサニーの頭を見つめる



『よっと』



誰も居ないことを確認してからサニーの頭にお邪魔する

船の先頭で風が気持ちよくて海がよく見えて



『気持ちいいな〜』



足を伸ばしてメモした内容を再確認

するとメモの一枚が風に乗って飛んでいく

すると後ろから声をかけられる



「名無しさんー!おまえんだろー?」

『あ、はい!すいません、ありがとうございます!』



後ろを振り向く

ルフィさんはよっと、サニーの頭に乗ってきて言った



「あと名無しさん!そこは俺の特等席だ!」

『え!?そうなんですか!?すぐ退きます!』



邪魔にならないように退こうと立ち上がって

ルフィさんの横を通る



『うわっ!』



急に体が浮いたと思ったら目の前にさっきと変わらぬ眺め

お腹には腕、背中には筋肉の感覚、頭上からニシシシシと声



「名無しさんが座るならここだ!ここが名無しさんの特等席!」



ギュッと後ろから抱き締めてくるルフィさん

すごく恥ずかしい。本人は気にしてない



『ル、ルフィさん!?』

「なんだあ?」

『あの…この状況は…』

「サニーの頭は俺の特等席、俺の膝は名無しさんの特等席だ!」

『私の?』

「おう!名無しさん、抱き心地いいんだな!それにいい匂いがする!」



私の首元をクンクンと匂う

くすぐったい。



「名無しさんがサニーに乗るときは俺の膝の上でだ!」

『え?』

「んー。俺説明すんの下手くそだからなあ。よし!
いいこと考えた!」



そう言うとニョーンと首を伸ばして私にキスをした



「名無しさんの特等席は俺の膝だ!メモしとけ!」

『は、はい!』



それからルフィさんがサニーの頭に乗るときは

必ず私を膝にのせてサニーに乗った

私の特等席はルフィさんの膝の上



Fin

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