ONEPIECE短編

□不似合いのプロポーズ
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桜島

文字通りの島で桜が咲いている島

一本の大きな桜の木のまわりに平均並の大きさの木がある

大きな桜は"恋人たちの桜"と言われ決まった期間にしか咲かない

今の時期がまさに咲き頃

人が多いと二度と咲かないと言われるため

入れるのは時期に一人の男と女だけ。

その時期にすでに誰かが入っていれば

また次の時期に向けて力をため始めるため

入れないようにするために周りの桜が

花びらを撒き散らしはなのバリケードの作る



『素敵〜』

「お、名無しさん!休憩中か?」

『うん。ねえねえシャチ』

「ん?」

『……私、ローに逆プロポーズしようかなと思ってる』



名無しさんは真剣だ

ローに惹かれハートの海賊団に入れてもらった女である

戦いは好まずチユチユの実の能力者であるため治癒担当

ローとの関係は男女の仲まで進展し恋人になった

最近はローとの結婚を考えている



「それマジで言ってんのか!?」

『うん。ローにはまだ早いとかそんな暇ないとか
言われると思うんだけど自分の気持ちだけは伝えたいな。』

「そうだな。それが一番だな!」

『でもどうやって呼び出そうかな。』

「目隠しとか?」

『ローが簡単にさせてくれるとは思わないな〜』

「あー。どうすっかな〜。。。」



二人で意見を出しあい、予定の日を迎える

その場所には今期はまだ誰も来てないようで桜のはなの

バリケードは作られていなかった

うまいことローに花見を装い二人で桜の木に向かう



『うわ〜!実際に見るとさらに綺麗!ね、ロー!』

「ああ」

『…話があるんだけど』

「なんだ」



お酒を飲む手を止めずに耳だけを傾けるロー

そのローの手からお酒をとり大きな桜の木の下に立つ



『あのね…私、ローに聞いて欲しい言葉があるの 』

「……」

『ローはどう思っているのかわからないけど、
私はローのことが大好き。……愛してる…
この大海賊時代に生きるローにとって要らない…
かもしれない…けど……わたs』



わたし、という直前にローが抱き締めた

きつくきつく、逃げ出せないようにきつく。



「それ以上言うな。」

『ロ、ロー?』

「名無しさんが言おうとしてたことは俺が言うことだ
女から言うなんざ、男に恥かかせるつもりか」

『ご、ごめん』

「ククク。いい顔してやがる」

『ちょ。それはひどい』



いつものように頭を撫でる

名無しさんのことを面白いと思ったときにする行動



「さて、そろそろ時間だ」

『?』



と言ったと同時に風が吹きあれ桜の花が二人を包み込む



『なにこれ!すごい!雑誌にも書いてなかった』

「これ」男女が愛し合うときにできる桜の柱だ」



そう説明してくれたローは私の後頭部に手を回しホールド

そのなかで名無しさんにキスをする

角度を変えて襲ってくる狂ったような熱いキス



「ん……」

『…ぁ……ふぁっ……ん…』

「エロいな」

『ロー…』

「名無しさん、お前に拒否権なんてねえ。俺と結婚しろ。
俺は名無しさんを愛している。名無しさんの横の椅子は俺のものだ」

『とるべき椅子は必ず奪う…』

「ククク。その通りだ…」

『ロー…愛してるよ』

「ああ。この"恋人たちの桜"に誓おう」



"愛している"



不似合いのプロポーズ




Fin


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ローが桜の下でプロポーズとかは似合わないな〜
と思いながら書きました。似合うし!と思っている方々
大変すいませんです……

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