ONEPIECE短編

□ローが女になった日
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一日目


『気を付けてねー!』

「名無しさんのほうがしっかりなー!」

『まかせろー!』

「「「じゃいってきまーす!」」」



元気に調達に行ったクルーたち

そしてここから名無しさんの仕事は始まった

まずは掃除洗濯。そしてローのようす見学



『ロー?』

「なに〜?」

『絶対外出たダメだからね』

「わかってる」



いつもと変わらぬまま

自室で医学書を読みあさっている



『戻れそう?』

「原因が管理人の勝手だから薬が効く訳じゃない。
管理人が飽きてくれるのを待つしかなさそう」

『ふーん。でもなんかいいね』

「なにが」

『その船には私だけしか女いないから話し相手ができたみたいな』

「私が男ってこと忘れてるでしょ」

『今は女じゃん』

「そうね。」



ローは笑って名無しさんの持ってきたコーヒーを飲んだ



「いつまでもかこにいないで監視しっかりね」

『はーい』



今この潜水艦にいるのはローと名無しさんとベポのみ。

ベポはもしものための助っ人



「ベポのお腹で寝たい」

『戻るまで我慢。』



外に出られず暇なのか医学書を本棚に戻してベットでゴロゴロ

この機会だから目の下の隈がとれるくらい寝てほしいものだが

今のローには目の下の隈はない



「あ、名無しさん!」

『ただいまベポ〜』

「キャプテンどうだった?」

『うん、元気だったけど暇そうでもあった』

「外に出られないもんね」



甲板で洗濯物を干していたベポのもとへ。

どうやら干し終わったようで甲板に寝転がっていた



『ベポあったかーい』

「毛があるからね〜」

『ローがベポのお腹で寝たがってたよ』

「ほんとー?じゃ戻ったら一杯寝かせてあげなくちゃ」

『ふふ。そうだね』



雲ひとつない青い空

聞こえるさざ波、鳥の声、暖かい太陽の光

最近戦闘続きでこんなにものんびりした日はいつ以来か。



「名無しさん」

『ん…』

「名無しさん」

『んあ?』

「もっと女らしい声だしなさいよ」

『ロ、ロロロロロロー?!なにしてんの!』

「なにって呼んでも誰も来ないからこっちからきたの」

『わわわわ!はやく船内に!』



ほんと、最近ついてないと思うハート



「お、この船はハートの海賊団の潜水艦じゃねえか?」

「おい見ろよ。女が二人いやがる」

「一人は賞金首だがもう一人は誰だ?」

「どっちも上玉だな。おい、捕まえてこい」



運悪く見られてしまったロー



「暇潰しにはちょうどいい」

「アイアーイ!」

『なにいってんの!はやく戻って』

「あれくらい私一人で十分」

『能力使ったらバレちゃうじゃん!』

「問題ない」

『どこが!』



わーぎゃーいっている間に潜水艦に入ってくる海賊たち



「おい、女」

「なに」

「俺たちのいうこと聞いたらこの船はなにもしないで残してやる。」

「私の船にかってに上がってくるなんてよほど殺されたいらしい」

「船長差し置いて私の船宣言か。いい女だ」



ヤバイ。とんでもないことになった。

ベポはあっちで敵の相手してる

こっちはローが女になったことはまだバレてないけどバレそう

それだけはなんとしてでも阻止しなければ!



「しかしトラファルガーローってのは余程女が好きらしいな。
自分の船に二人も女乗せてやがるとは。」

「まあその女も船に置き去りったーかわいそうにな」

「俺たちならそんなことしねえぜ?」

「私があんたらについていくとでも?」

『(もうやてめくれ…)』

「名無しさん!さっさと片付けるよ」

『はあ。はいはーい(もうどうとでもなれ;;)』



そして数分後



「こ、この能力は…」

「トラファルガーローのじゃねえか?!」

「でもやつは男だぞ!てことは死んだのか?」

「いやそんなはずはねえ!」

「じゃあなんで……」

『おいお前ら』

「「「「は、はいぃぃぃぃぃぃい!!!!!!!!!」」」」

『見た見たことは忘れるよね?誰にも言わないよね?
言ったらどうなるかわかるよね?まさかわからないなんて…』

「いえ!わかります!誰にも言いません!」

「言った瞬間に自滅します!約束します!」

「そのときは私がバラしてあげる」

「「「「勘弁してください!」」」」



こうして海賊に襲われたけれども

なんとかローのことは他言しないようにした。
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