短い日常

□可愛いクラスメイト
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俺は生まれてこのかた恋愛なんてしたことねえ

興味がないわけではない。好みのタイプがいないだけ

でも同じクラスの相田あかりにはドキドキする

周りのやつとは違うっていうか

のりがいいのにそんなに騒いだりしねえし

班を作るときに何かと一緒になることが多くて

近くにいると落ち着く

イライラしててもそれがスーっと消えていく



『火神くん』

「なんかようか?」

『お願いがあるんだけど…』



と遠慮がちに黒板の方を見る

ああ、なるほどな



「届かねえのか」

『うっ…はい』

「黒板消しかして」



背が低い相田は周りに頼める男子がいなくて

俺に頼んでくれた嬉しかったんだ



『ありがとう火神くん!火神くん、背高いね』

「そうか?普通だろ」



相田は男子はそんなもんなのか〜〜って。

相田は152cmってとこか。



「高いとこは俺に任せろ」

『うん!頼んだ!』



相田が笑うと俺も嬉しくなる

バスケで疲れた体がスッと軽くなる、そんな感じ

初めて可愛いと思える人

ベタベタしてこねえし話があって楽しい



「火神と相田さんがいると巨大動物と小動物みたいだな!」

「なんだよそれ」



クラスメイトの佳祐はいつもと変わらず相田に赤い顔

ある日の昼、黒子と俺と相田で昼飯を食う



「お似合いだと思います」

「ぶっ!なに言ってんだ!」

『ゲホッ』

「すいません、相田さん」

「俺には謝らねえのかよ」



変なところに入ったらしくずっと蒸せる相田

それすらも可愛いと思ってしまう俺はヤバイのか

毎日こんな可愛いやつがそばにいればいいのにな

残りのに年間も同じクラスになれることを願う



Fin

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