R12→R18 km

□夜の濃淡に沈む (3)
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翌週月曜から三日間、朱里は学校を欠席した。
無論、俺の所為だろう。
三日目には一ノ瀬もただならぬ事態を察したのか、ここまでに至る事情を知らないので俺に相談してきた。

…全てを話してしまおうか。
今、朱里を助けられるのは俺ではなく一ノ瀬だ。
こんなにも追い詰めてしまった事に対する後悔の念が押し寄せた。
だが、もう一方で朱里の気持ちなど考えず、この関係を手放したく無い自分もいる。
木曜の朝に朱里の姿を見つけた時は心底安堵した。
…本当に酷い男だな、俺は。
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