05/04の日記

00:14
勇→ベル
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不意に腕を掴まれた。
驚いて振り返ると、仏頂面の男が自分の二の腕を掴んで引き留めている。相手を見て、ベルガーは更に驚いた。

「百瀬、勇貴…」

名を呼ぶと、腕を掴む手に力が込められた。微妙に痛い。
馬鹿力め、と眉を顰めるベルガーに気付いているのかいないのか、勇貴は手を離さない。引き留める意図で掴んだのならもう離しても良さそうなものだ。ベルガーはとっくに足を止めている。
ベルガーは自らの腕と相手の顔とを交互に見やり、視線を逸らして溜め息を吐いた。

「手を離…」
「好きだ」
「は?」

予期せぬ台詞が耳に飛び込み、再び声の主へと視線を戻す。勇貴はじっとベルガーを見つめていた。

「俺は…自分のことを客観視するという能力に欠けていると最近気付かされた」
「いや、何…」
「君に対する感情。それが何なのかようやく理解できた」
「貴公…というか、…え…?」

話が見えず困惑しながらも何となく後退るベルガーを、真剣な表情で睨むように見つめる勇貴。
そして二の腕を掴んでいた手を滑らせるとベルガーの白い手袋で覆われた手を取り、両手で包むように握り込んだ。

「君が欲しい」
「取り敢えず手を離せ!!」





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なんてね。
ピュア兄様ってのも素敵。多分漫画版の影響。

漫画の兄様って、なんか可愛い路線ですよね。びっくり顔とかすごく可愛い。
でもすぐに剣を持ち出す癖(?)はどうにかした方がいい。

そしてこの兄様がピュアかどうかも物議を醸すところではある。
はぁ…勇ベル萌え。もっと世の中に増えてもいいと思うよ。みんな書いたり描いたりするといいよ。

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