04/12の日記

01:26
勇ベル (未完)
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※書き掛けを発掘。
現代パロかつ二人とも別人過ぎるので注意。
あ、ちなみにクリスマス用に書いていた話です。




逢瀬の誘いはいつも向こうから。
理由は簡単。こちらが誘わないからだ。
別に逢いたくないとか、面倒だとかいう訳ではない。いや、確かに時間調整や店の予約やら面倒に思わないこともないではないが、それが理由ではない。
誘う必要が無いのである。
黙っていれば相手が逢いたいと電話をしてきて、返事を待たずに勝手に家までやって来る。そして勇貴の腕を引っ張って行きたい所へ連れていく。
我儘なように見えて彼の恋人はなかなか出来た男で、きちんと勇貴の暇を狙って電話を掛けてくる。本当は毎日でも逢いたいのだろうに、負担にならないようにと気を配り予定を立て、それから勇貴を誘うのだ。そこまでされれば勇貴としても断る理由は無いので、相手の好きにさせてやっていた。
ただしプライドだけは無駄に高いので、相手の気遣いに対しては気付かないふりをしていたが。

まあそんな訳で早い話が相手に任せきりですっかり受動的になっていた勇貴だが、先日妹にある指摘を受けた。それが、存外に確信を突いている気がして、勇貴は些か考えさせられたのだった。

『兄様、恋愛とは双方向でなければ成立しません』

決して愛情が無い訳ではない。むしろ相当に好いていると自覚している。表には出さないが。
でなければ恋人になどならないし、抱きたいとも思わない。表には出さないが。
華実曰く、それがいただけないらしい。

『いつか愛想を尽かされても知りませんよ』

素っ気無く言われてしまい、さすがの勇貴も不安を覚えた。
相手が自分にベタ惚れなのは周知の事実であるし、勇貴自身がその気持ちを一番感じている。
だが、向こうはどうだろう?自分の気持ちは、伝わっているだろうか。
少なくとも、第三者の華実からは不十分に見えるらしい。
中学生にこんな指摘をされるということ自体勇貴としては甚だ不本意なのだが、他でもない妹の言なのだ。
自室でしばし考え込んでいた勇貴はふと、壁に掛けられたカレンダーへと目を留めた。




「は?」

予想だにしない問い掛けに、素っ頓狂な声を上げてベルガーは硬直した。
電話の向こうの相手は、その反応に気を悪くしたのか苛立たしげに溜め息を吐いた。

『予定はあるのか、ないのか。それを聞いただけだろう?』
「き、貴公…もしや熱でも…?」
『…俺は至って正常だが』

正常、と言われても、恋人に常にない言動があれば驚くに決まっている。ましてやこの12月に
『24日は空いているのか?』
だなんて。
耳に押し当てた携帯を握り締めながら、ベルガーはベッドの上で思わず正座をしてしまう。

『…で、結局どうなんだ?』
「あ、ああ…空いているが」
『そうか。なら問題ないな。何処か行きたい所やしたいことは?』
「いや、というか貴公、どうしたのだ?急に…」

進まない会話にいい加減イライラしてきたのか、勇貴はもう一度深く溜め息を吐くと低く告げた。

『イヴに恋人をデートに誘って、何が悪い』

悪くありません。
思わず敬語で返しそうになりながら、ベルガーは顔を真っ赤にして俯いた。
恋人。自分が、勇貴の。
あらためて言葉で言われると嬉しくて気恥ずかしくて、ニヤニヤと顔が緩んでしまう。
部屋には自分しか居ないので、誰に気兼ねすることもない。ベッドに寝転がりばたばたと足をバタつかせ、声に出さないよう努めて平静を装いながら、緩んだ頬を片手で押さえた。

それから当日の予定を決め、電話を切った。





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現パロなのに貴公とか言っちゃってるしマジうける。
イベント物ってその日に間に合った試しがない。
あ…でも11月22日の和準とかは間に合ったような気が、します。

せっかくベルガー様が準レギュラーになったからお祝いがしたいなぁ…こう、ぱぁーっと!酒盛り的な!

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