12/12の日記

13:01
ベルガー様(と兄様)的13話感想。
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「…ハッ…なんだアレは」

ソファーで寛ぎながらテレビを流れる映像を見ていたベルガーは、そこに映っていた少年の姿に目を瞬かせ凝視した後、馬鹿にしたように鼻で笑った。
笑われた張本人──勇貴は、涼しげな顔のままで画面を眺めていた。

「魔法の次は剣とは。貴公はなんだ。勇者にでもなりたいのか?それともツンツン金髪頭で大剣を振り回す元ソ○ジャーにでもなりたいのか?ん?」
「バトスピに関係ない作品の話を持ち出すな」

たしなめるように告げる勇貴の言葉を聞き流し、ベルガーは続ける。

「それに女性に対してあの所業、男の風上にも置けぬな。さすがは凡俗。そもそも貴公は…」

何か勢い付いたのかぺらぺらと繰り返される批判を勇貴はしばし黙って聞いていたが、隣に座っているベルガーをちらりと見やり、溜め息混じりに口を開いた。

「君は今回も出番が無かったな」

ぴしゃり。
ベルガーは大きく目を見開き、何事か言葉を紡ごうとした口は開かれたまま動かなくなった。しばし硬直した後にふらりとソファーに沈みぐすぐすと涙ぐみ始める姿を見て、さすがに哀れになったのか勇貴はポン、とその肩に片手を置く。

「…まあ、そう気を落とすな」
「うるさい!」




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メタ的な小話というかむしろ感想。
兄様の剣は高二病全開で大変よろしかったです。

…ベルガー様の再登場をいつまでもお待ちしていますとも、ええ。

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