神
□【罪と…罰、ヲ】執筆中
1ページ/4ページ
白神宮殿
「……あれ?」
宮殿の庭で一人、白髪の少年が声を上げた。
花で囲まれるこの空間は、彼が作ったのだ…
植物には日の光が必須。
今日は晴天の筈なのに、花は元気が無い様子。
心配そうに、しゃがみこんで花を撫でた。
それを見ていた白神の影、渠呶がそれを見守っていた。
「渠呶…今日のお日様は、元気が無いんだね。
…金神君、具合悪いのかな?」
「オ見舞イニデモ…行キマスカ?」
「そうしようかな…やっぱり、金神の仕事は大変だもんね…」
最後に優しく花を撫でると、白神は自室へと戻る。
服を着替え始めると、宮殿に居た幹部の声が聞こえた。
「…白神様。」
「ん、どうしたの?」
「白神様に会いたいと言う方がいらっしゃるんですが…」
「ちょっとまって…」
彼は、自室の窓を少しだけ開いた。
ここからは、来客者が来た時に、玄関が一望できるのだ。
誰かが分かると、自室の扉に近付いて--
「うん、良いよ。中へ入れて?」
「…は。」
そう言うと、その来客者はすぐに、白神の自室の扉を叩いた。
何だか早かったような気がしたが、白神はそれほど気に止めずに返事を返した。
「別に、ノックする必要なんて無いのに…入ってよ。黒神…」
『……そうか。』