□【序章:互いの存在価値】完
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……


この世界には4人の守護神が居る。



一人は全てを見渡す空を浄化する守護神を。

一人は明るく照らす太陽の守護神を意味し。

一人は豊かに命を育つ草木の守護神を意味し。

一人は闇夜に動く人間の心を戒める守護神を意味する。





そして、その3人を創造したのは空の神だった。

永遠の楽園と、この世界の人間の笑顔を祈って‥



そうして天界の安定は保たれていた。















































『……ハッ。くだらねぇ、死んじまえば良いんだよ。弱い奴等なんて居るだけ苦しむダケじゃねぇか』










積み重なる本の山に埋もれ、本を蹴った。

長い歳月をかけて、その欲望と理性の境界線が途切れた瞬間だった。










この世界の破滅を見つめた瞳が眩しい太陽を睨んだ。


それが、この世界を狂わせる事となろうとは。

誰一人、気付かなかった。
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