短編夢

□誰かを思って
1ページ/2ページ



光にひかれて
泣くのなら
すべて
忘れてしまえばいい


君と過ごした日々は
僕にとっては
眩しい世界


闇に住む僕は
それが憧れで
君が僕を照らす光だった


幾つもの言の葉を
君からもらった


それは時には優しいモノで
時には哀しいモノだった


君の笑顔は太陽で
君の泣き顔は月だった


どうしようもない僕を

いつも助けてくれたのは

いつも掬い上げてくれたのは

君だった


君にはたくさんもらったけど

僕は君に何も返してない

何もあげられなかった僕を許して


何もいわずに消える僕を許して


もっと
君といたかった

後悔しても
すでに遅く


何もできない自分に
嫌気がさす


君が今

悲しみをたたえているなら

僕は嬉しい


君という存在に

僕を刻む事ができた



光にひかれて
悲しむのなら
すべて
忘れてしまえばいい


だけど

君との思い出は


なかなか
消えてくれない





End
→あとがき
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ