愛し愛され 、恋焦がれ

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暖かみと共に光が僕を包んだ。

聞こえたよ、グレイ。

僕を包んでいた禍々しい物が消えて行く。

ゆっくりと目を開けば…。



ほら、愛おしい人がいる。

待たせちゃったかな。

だけどこうして帰って来たよ。



『 ただいま。』


グ「 遅ぇよ。」


『 ふふっ。ごめんなさい。』



やっぱり不器用だ。



ウ「 ネルさん!」


ギ「 キスっつぅのは癪に触るが、今回ばかりは許してやる。」


ウ「 ラピスさん!?」


ハ「 ラピスの生気がっ!」


ギ「 おい、しっかりしろ!!」


グ「 っ…。ネル…。」



そうか、みんなはまだ知らないんだ。

ラピスが死んだと思ってるんだ。



『 大丈夫ですよ。ラピスは僕の中で生きてます。』


ギ「 っ!?」


『 僕達は2人で1つ。ラピスの力は僕の中に、そしてラピス自身も僕の中で生きています。今の僕には理性があります。』


ア「 融合したか。…ならば主を滅ぼすまで!」


ギ「 ブレスだ!」


『 行ってきます。』


グ「 ネル?」



僕は今、どんな顔をしているのかな?

グレイを心配させちゃうような顔をしているのかな?

何度もグレイの背中が僕を守ってくれた。

今度は僕が守る番。



世界の闇は僕が封じるっ!




 
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