愛し愛され 、恋焦がれ

□#8
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魔法陣が展開された湖は僕の思い出の場所。

そう、迷った時は必ずと言って過言ではなく行き着くあの湖。



『 そっか…。』



僕が昨日、あそこで知った事。

僕達、封の滅竜魔導士はナツ達とは違って何人にも渡り転生して来ている。

そして僕の1代前の先代に当たるのが湖で聞こえた声の主、クリスタ。

そのクリスタ含む、先代達が封じて来た魔の竜。

それがこれより出でたる、アジ・ダハーカと呼ばれる竜。

アジ・ダハーカは悪神の遣いであり、強力な魔力を持つ。

その為に滅ぼす事は不可とされ、代々封印されて来た。



しかし、封印の効果にも寿命がありそれは100年に一度解かれてしまう。

そして今日はアジ・ダハーカが封印され続けてから丁度1000年であり、僕達は10代目、封の滅竜魔導士である。



本来ならば封印が解かれる前に術者が封印を施すのだが、1000年という月日でこの戦いに終止符を打つ為に僕は先代達にはない役目を担っている。

それが器。

アジ・ダハーカを永久封印し二度とこの世に這い出ぬ様にする。



それでもその運命に抗う為にマスターはこのメンバーを集めた。

勝機は薄いが、戦わずして仲間を失うよりも戦いて仲間を失う方がまだ幾分もマシと言っていた。

僕は最終兵器。

皆の力を合わせても倒せなかった時は僕が命を持ってしてアジ・ダハーカを永久封印する。





 
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