愛し愛され 、恋焦がれ
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ー マグノリア ー
ル「 よぉーし!今日も仕事仕事〜っと!」
「 ルーシィちゃーん、危ねぇぞー?」
ル「 大丈夫、大丈夫〜!……へっ?うそっ!?…きゃあっ!!」
いつもの様に家を飛び出し、いつもの様に川沿いを歩く、いつもの様に船乗りから心配され、そしていつもの様にそれを大丈夫と言葉を返した時、いつもとは違う出来事。
足元の岩が砕け、身体は自然と川へと吸い込まれて行った…
はずだったが…
『 危ないっ!!』
少女の手を引き川に落ちる事を阻止する1人の人物の影
ル「 えっ!?」
『 大丈夫ですか?』
ル「 あ…ありがとうございます!」
『 怪我も…なさそうですね、よかった。』
川に落ちていく少女の手を取り、落ちる事を阻止する者在り
ル「 …か、カッコイイ……。」
少女を救ったその者
俗に言う性別に見極めが付き難い、中性的な顔立ち
そして薄紫の長い髪を後ろの低い位置にて1つに三つ編みにして結んでいる
…おそらく青年と思われる
少女は一目で恋に落ちたそうな…
ル「 …じゃなくて、ありがとうございます!!」
『 いえいえ、これくらいお安い御用ですよ。…!?貴女、フェアリーテイルの方ですか?』
その男、少女の手の甲にある紋章を瞳に捉えては妖精の尻尾の者と知る
ル「 はいっ!」
『 …そっか、僕が居ない間に…。』
ル「 …??」
『 あっ、すみません!今、時間ってありますか?』