愛し愛され 、恋焦がれ
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グレイが僕の闇を封じると約束してくれてから数週間。
僕達の関係に進展はない。
あれ以来、キスは愚か、そういった雰囲気になる事もなく今までと何ら変わりない生活を送っている。
グレイに対して他者にはない特別な何かを感じている事は確かだけど、それが一体何であるのかは分からない。
ー 妖精の尻尾 ー
ナ「 そういや、思ったんだけどよ?封竜って何食うんだ?」
ハ「 そういえば何なんだろう?」
ル「 火竜は火、鉄竜は鉄、天竜は空気……う〜ん、封って何だろう?」
『 何話してるんですか?』
ナ「 おおっ!丁度良いところに!ネルって何食うんだ?」
『 何…と言われましても…。割と何でも食べる方だとは思いますが…。』
ル「 違う違うっ。ネルは滅竜魔導士でしょ?力を蓄える為に何か食べるじゃない?それを知りたくて!」
『 あ、そういうことでしたか!……と言われても分からないんですよね…。』
10年もの間、自らの正体を忘れてしまっていた僕は自分の事に疎い。
ナ「 何だよ、分かんねぇのか。つまんねぇの。」
『 僕、知ってるよぉ〜?』
ハ「 うわっ!ラピス!寝てたんじゃなかったの?」
『 うん、寝てたけど聞こえたのぉ〜。』
ナ「 っで?何食べるんだよ?」
『 それはねぇ〜?』
ナ「 それは…?」