愛し愛され 、恋焦がれ
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僕がこのギルドを訳有って去ってから6年。
相変わらず、妖精の尻尾は賑やかなギルドです。
ギルドの外観は大きく変化してるけど、みんなの様子は何ら変わりない。
雰囲気が大きく変化してるS級魔導士が1人居たけど…。
あんなにエルザと喧嘩ばかりしていたのに今は随分と大人しくなってる…。
ル「 まさかギルドの一員なんて知らなかった…。でもネルは魔導士じゃなくて普通の人間なのよね?」
ナ「 おう!何でいるのかは俺も知らねぇけどな!何でだ?」
今更、清々しく聞く事なんでしょうか…。
『 10年前、身寄りのなかった僕をギルダーツが拾って此処へ連れて来てくれたんですよ。』
ル「 ギルダーツが?あの人って意外に面倒見が良いのかしら?」
グ「 そういや、ギルダーツも今は仕事から帰って来てる。久々に顔見せてやれよ?」
『 そうですね。マスターに挨拶をしたら家に伺ってみます。』
マ「 帰って来たか、ネルにラピス。」
未だ人集りの所為で扉の前から動けない僕達を見兼ねてか、マスターが直々に此方へやって来た。
『 マスター。只今、帰りました。』
『 マスタード・マカロンだぁ〜。久しぶりぃ、そしてただいまぁ〜、ふふふぅ〜。』
ナ「 マカロンにマスタード…。」
ハ「 オイラ、味を想像しただけで吐き気がして来たよ…。」
ナ「 俺も…うっ……。」