徒然なるままに
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シカマルといつもの場所へ
日陰と風が心地よくて小鳥たちのさえずり声も聞こえてくる
手を繋いだまま長い階段を昇ってシカマルの昼寝スペースへ腰かける
「…」
「…」
何故か手を繋いだままシカマルが話す
「一つずつ誤解を解いていこうぜ」
「誤解?」
「言っておくが教室で起きていたのはアクシデンドだ」
「は、はぁ」
握った手に力が込められる
「別にオレはアレを望んだ訳じゃねぇ
あの女が勝手にやってきたんだ!
不可抗力だってーの!」
「う、うん」
なんだろう…
いつもよりシカマルが熱弁なんだが…
「だから別にアイツは彼女でもなんでもないから気にするな」
「わかったよッ…」
「わかればいいんだ」
「う、うん」
シーン…
ダメだ 気まずい
「…?————そういえば一つずつ誤解を解いていくって…他に何かあるかな?」
「あるだろ…」
自覚なし←
思いつかない
思い当たらない
「?」
「…酒酒屋の件 悪かったな」
「あ、うん…大丈夫だよ!シカマル酒に酔っていたし…」
「アカネは…」
「?」
「医務室に行く前に言っていたよな」
「うん?」
「答えを知ってから教えてほしいって」
「うん」
「だからよ… 酔ってキスしたのは悪かったな…」
「気にしなくていいよ」
「…ちゃんとするから」
「?」
何を?
ちゅ
キスされた
額に
「…こ、これでやり直し…なッ」
シカマルの頬がほのかに赤く染まっていた
「ありがとう」
お返しに
あたしもシカマルの頬にキスをした
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