徒然なるままに

□3
1ページ/1ページ

久しぶりにお弁当を作った
ついでに、朝ご飯…授業の合間にでも食べるおにぎりも。


珍しく登校時間に間に合い、教室の席につく






…なんか、気のせいかもしれないけど、クラス中の女の子の雰囲気が変だ。



香水くさいし、化粧してて…マセガギが多いというか←
…なんだこれ?
ミス☆アカデミーでも行うのだろうか?




教室の異様な雰囲気に頭が混乱していると「おー、今日は珍しく遅刻じゃねぇんだな」と気だるそうに声をかけられた




「こんな日もあるんだな、近々雨でも降るんじゃねぇか?」
「うるさいなー、なによ、アンタ」
「へーへー、すいませんね。こう見えて隣の席のお前のこと心配してるんだぜ?」

少年はそう言うと、これまためんどくさそうに私の隣に座った




「めずらしいなら褒めてくれてもいいじゃん」
「それもそうだな、ホレ、よしよーし。大変よくできましたっと」


全部棒読みかよ。


少年は私の頭をよしよしとするように頭を撫で、軽くペシペシと叩いた


な、なんなんだ・・・この人・・・。





「オレは奈良シカマルってんだ。覚えとけ」
「へー、なるべく覚えておくよ」
「お前なァ…」
「私は藤宮アカネ」
「知ってる」
「なんで」
「お前が転校してきたときからずーっとオレの隣だからな、嫌でも覚えるよ」



嫌で覚えたのか…
喜んでいいのか、悲しむべきか…





「じゃあさー、覚えてるなら名前で呼んでよね」
「…わかったよ、悪かったな、アカネ」
「アカネ様と呼びなさい」
「いきなりドSだなぁ、オイ」



めんどくせーと呟きながら、頬杖をするシカマルは思いのほか悪い子じゃなさそうだ。
…最初の絡みがあれだと、変に身構えてしまったじゃないか



「ところでさ、シカマル」
「な、なんだよ」
「この女子たちの異様な雰囲気は一体何?」



いつも以上にキャピキャピしていて…なんかもう気持ち悪い



…変な質問でもしたのかな、私。
シカマルが驚いている



「アカネ、お前本当に女か?」
「なにソレ、見た目も中身もレディーだよ、私は。」

女の中で知らないのはお前だけじゃねぇか?とか、ブツブツ言いながらもシカマルは教えてくれた





「今日は他のクラスと演習があるんだよ」
「へぇー。それは一大イベントとどんな繋がりがあるの?」
「…何も知らないってゆーのも、平和でいいもんだな」


シカマルって遠回しに私のことバカにしてんのかな…
そうだったらちょっとへこむかも…





「…って、何落ち込んでんだ?」
「いや…、シカマルって私のこと嫌いなのかなって思って…」
「はあぁ!??」


なんでそーなるんだよ、って言いながら眉間にシワがよるシカマル。


え、ダメなこと言ったかな、私。←



「ったく、嫌いなら心配なんでしねーよ」
「痛ッ!」


デコピンされた。
めっちゃ痛。
シカマルめ…レディーに容赦ない。


そんなやり取りをしていたら始業のチャイムがなった。


…あ、シカマルと漫才する前にナルトにお弁当持っていけばよかった。








NEXT

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ