NARUTO 我愛羅落ち(長編)

□さっ、修行修行!!
1ページ/6ページ

ぱちっ

写輪眼の使いすぎ…か。(カカシ

ふとカカシは左腕に違和感を感じた。そちらに視線をむけると、柚李がいた。

「大丈夫かい?先生。」

「いや、

一週間は体を動かすのもやっとです。イテテ…。」

「それなら、まだ寝てた方がいい。
その子ひどく先生のこと心配して、ずっとそこから離れなかったのよ。」

「ええ。

そうなんですか。
ありがとうございます。



柚李、すまない。心配かけたな。」
そう言って、柚李の頭をぎこちなくなでた。



ナルト「あ!先生!起きてるってばよ!!」

サクラ「なによ、写輪眼って凄いけど、体にそんなに負担がかかるなら考えものよねー。」
カカシ「すまない。」

タズナ「まあ、でもあんなに強い敵を倒したんじゃ、しばらくは安心じゃろ。」

サクラ「でも、あのお面の子って何者だったの?」
カカシ「あれは、霧隠れの暗部だ。

追忍は一種の特殊部隊で、抜け忍の追い、抹殺することを任務とする。忍の体は全てを語ってしまう。
例えば、おれが死んだとすると、写輪眼の秘密は全て暴かれ、下手すれば、術ごと奪われてしまう。
追忍は、
それを防ぎ、秘密を守るスペシャリストだ。」

再不斬を倒したっていうのに、なんだこのぬぐえない不信感は…

なにか、
なにか大切なことを見落としている気がする…。


カカシが考え込んでいると、

ナルト「先生、どうしたんだってばよ?」
カカシ「いや、追忍っていうのはその場で死体を始末するはずなんだ。だが、あのお面の子はどうした?」

サクラ「再不斬はあのお面の子が持ち帰ったわ。」
カカシ「そう、殺した証拠なら首だけ持ち帰ればいいはず。

そして、問題はあの少年が、再不斬を殺すのに使った武器だ。」

サスケ「…ただの千本。


まさか…!」

カカシ「ああ、そのまさかだな。」


ナルト「ん???」

ガバッ
!! ビクッ
柚李「カカシさん!もしかしたら、って、やっと起きたのね!!
良かった!」

カカシ「柚李、ありがとね。

それで、なにがもしかしたらなの?」
柚李「あ、それは、



再不斬が生きてると思う…。



たぶん。」
カカシ「!

ああ、おそらく再不斬は生きてるよ。」

ナルト、サクラ、タズナ「「「えぇぇぇぇぇ!!!!!!」」」


サクラ「先生、あいつが死んだの確認したじゃない!」

カカシ「あれは、たぶん仮死状態だろう。


1つ、あの少年が、自分より大きな再不斬を持って帰ったこと。2つ、殺傷能力の低い千本という武器を使ったこと。
この2点より、あの少年は再不斬を殺しに来たのではなく、再不斬を助けに来た!」

タズナ「超考え過ぎじゃないか?」
カカシ「いや、

くさいと目をつけたことには、出遅れる前に準備をしておくのも忍の鉄則。



よし、お前達に修行を課す!!」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ