NARUTO 我愛羅落ち(長編)

□カカシの決断!
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ぐるるるる…



4人のお腹がなる。



まあ、他3人の方が凄いけど。


カカシ「おーおー。腹の虫がなっとるねぇ。



ま、この試験についてだが、

お前らはアカデミーに戻る必要はないな。」


ナルト「えっ…じゃあ、4人とも…!!」


ナルトとサクラちゃんは嬉しそうにして、サスケもすかした顔をしていた。



いや、こんなのおかしい。答えはチームワークをみるテスト。けど、私達は協力もせず、それぞれがカカシさんにむかって行った。
チームワークのチの字もない。



カカシ「そう、お前ら4人、忍者を辞めろ!!」

ぴしゃーん…!


ナルト「なっ、なんでなんでだってばよ!?
そりゃ、鈴は取れなかったけどさぁ、そんな忍者を辞めろなんて言われなきゃならねぇんだよ!!」

カカシ「…どいつもこいつも忍者になる資格のないガキどもだっていうことだ。」


あー、やばい。
泣きそう…。

大切な人を守る力をつけることが将来の夢だって昨日言ったのに、


なにも



なにもわかってなかった。


カカシさんが
「おれはたくさんの大切なものを失ってきた。

けれど
柚李、
お前だけは絶対守るよ。」

ってここの近くで言われて、私を守ろうとするこの人を守りたいって思ってたのに。

やっと下忍になって、
少しは近づけたと思ったのに。




くそっ!



悔しい…!!



私は、思わず下に顔を背けた。

強く拳を握った。(ギリッ





ナルト「っ!サスケ!」


サスケはガキと言われたことに腹が立ったのかカカシさんにむかって行って、逆に組み敷かれていた。


カカシ「だから、ガキだってっんだ。」

サクラ「サスケ君を踏むなんてダメー!!」


カカシ「お前ら
忍者をなめてんのか、ああ?



何の為に班ごとにチームを分けて演習をやってると思ってる!」

サクラ「どういうこと?」

カカシ「つまり、お前らはこの試験の答えをまるで理解していない!


まあ、柚李は答えはわかったみたいだが。」

ナルト「こたえ…?」
カカシ「そう、この試験の合否を判断する答えだ。」

サクラ「だから、さっきからそれを聞きたいんです!」

カカシ「ったく、何の為のスリーマンセルだ?


柚李、答えを言ってみろ。」

ナルト、サスケ、サクラ「「「!!」」」

柚李「!!…答えは、



チームワーク。」

サクラ「協力しろってこと?」
カカシ「その通り。ま、今頃気づいても遅いけどな。残念だが。

4人で来れば鈴とれたかもな。」
サクラ「ちょっと待って、鈴は3つしかないのよ!1人だけ我慢するなんてそれこそ仲間割れじゃない!」

カカシ「当たり前だ!
この試験はわざと仲間割れするように仕向けた。

この状況下でも、自分の利害に関係なく協力できる者を選抜するのが目的だった。」

ナルト「っな、なら、どーして柚李は答えをわかったんだってばよ!」

柚李「…それは、

はじめにひっかかったのは、カカシさんのこの演習の説明で『昼までに取れなかったら、丸太行きでカカシさんにご飯を食べられる』
ことと、『確実に1人は丸太行きで、アカデミーに戻る』ことがイコールじゃないこと。

たいして時間も経ってないのに少し意味が違うことを言ってるのは、おかしいと思った。
ナルトがバカしてくれたおかげだけど
確信したのは、みんなのピリピリした空気と『忍者は裏の裏をよめ』。
それで、違和感は気のせいじゃないってわかった。


だって、カカシさん、合格者は9人って言ってたけど、スリーマンセルの場合普通、偶数しか受からないのに、9人合格させようとすると、どっかが1人だけ受かるよりも3人とも受かるという方が可能性が高い。それに鈴が一つ足りない状況で全員が受かるっていうことは、個々の実力というよりも何か違うものをみてる。
なりたての下忍が上忍にかなうとも考えにくいし。

ピリピリしたこの状況より、お互いを班の仲間というよりも鈴の競争相手と捉えていることから、これは仕向けられたんだと思った。



それでチームワークがこの答えって気づいた。」

やっぱり賢いな…柚李は。(カカシ



カカシ「サクラ!
お前はどこにいるのかわからないサスケの心配ばかり!

ナルト!
お前は突っ走るだけ!

サスケ!
お前は、ほかの奴らを足でまといと考え、個人プレー!

柚李!
お前は答えをわかっていたが、上手くいかないからといって、諦めた!」

っ!


カカシ「サクラ!
ナルトを殺せ!

さもないとサスケは死ぬぞ!!」
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