短編集♪

□Let's Dance!2
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事故の連絡を受けたコナン達が真優の控え室に向かうと、ちょうど明智が部屋を出たところだった。

「すみません、中里真優ちゃんの知り合いなんですが…。」

蘭が明智に声をかけると、明智は、

「真優ちゃんなら大丈夫ですよ。もう一人の子も怪我もありませんし、1時間後に、衣装を着てのリハーサルを行いますのでそれまでならご一緒されても構いませんから。」

「えっ、でも、まだ危ないんじゃ…。」

小五郎が心配そうに言う。

「大丈夫です。他の部品が壊れていないか、この目で確かめましたから。たまたまひとつだけ古かったのでしょう。」

コナンと平次は顔を見合わせた。

では。と明智がその場を去ったので、一同は真優の控え室に入った。


すると、中で俯いている真優がはっと顔をあげた。

「真優ちゃん、大丈夫なん?どこも怪我してへん?」

「大丈夫です。心配かけてごめんなさい。」

真優が頭を下げた。


「真優ちゃんが謝る事無いって!でも、あの明智って人は何なん?もう少し丁寧に説明して欲しいわ!」

和葉が、頬を膨らませながら言った。

「確かに、ちょっとおかしいよね。」

蘭も同意した。

「これからの予定明智さんから聞いた?蘭ちゃん。」

「うん。1時間後に、衣装を着てのリハーサルって言ってたよ。」

「その30分前にはまたここで衣装とか準備があるから、それまでちょっと外に出ない?なんだか、ちょっとしんどくて…。」

コナンが真優の顔を見ると、疲労が感じられた。

(帰国してから、まともに休んでないようだな。それにこんな目に合ったらいくらなんでもきついよな。)

すると、真優の手のひらに何やら紙が握られていた。ふと、真優を見ると「見て」と目で伝えてきた。
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