復刻版「正義の紳士(ジェントルマン)」
□犯人逮捕
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翌日の朝、早村はある人物に電話をかけていた。
「…あぁ、そうだ。今から向かう…」
早村は電話を切って、しばらくその画面を見つめていた。そして早村は歩き出した。
目の前には、あの杯戸ショッピングモールがみえている―。
「目暮警部!遂に早村の情報をゲットしました!」
佐藤が捜査1課のデスクに走り込んだのは、昼過ぎだった。昨日の結託から、半日も経たずに、早村の目撃情報が入手出来た。
「それは、本当かね!?」
目暮のデスクには白鳥と千葉もいる。
「はい!米花町のネットカフェに早村が度々訪れていたのが分かりました。今、高木君が現場で張り込んでいます」
目暮は頷き、指示を出した。
「今すぐ、現場に向かって早村を逮捕するぞ!」
捜査員は「はい!」と大きな声と共に駆け出していった。
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《阿笠邸》
「どうしたの、工藤君。私に調べて欲しい事って…」
哀は、コナンを家に入れ、コーヒーを出した。コナンがおもむろに取り出したのは、真優のノートパソコンだった。
「これの中に、事件に関する情報が入ってるかも知れねぇんだ」
ノートパソコンを受け取った哀は、電源を入れながら聞いた。
「それなら、貴方が勝手に…あっ」
パソコンの画面には、データが全て消されていた。
「犯人はあの細工を見ても、コンピュータ関係はプロなはずだ。証拠を消された可能性が高い」
「なるほど、それで私にデータを復元しろって訳ね」
「ああ。頼む、灰原」
コナンは、灰原に作業を頼んで、自分は推理に没頭した。