復刻版「正義の紳士(ジェントルマン)」
□記憶の鍵
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蘭達の強い勧めで、杯戸ショッピングモール横の大広場で行われる、花火大会に来た真優は、その人の多さに驚いていた。
「人がいっぱい…」
「大丈夫!私の手をしっかり握っていて!」
蘭が真優の手を強く握っている。
元太が、隣のショッピングモールを指刺した。
「あそこが、姉ちゃんが怪我したところだぜ!」
「本当なら記憶を取り戻すには、向こうの方が良いと思ったんですが…」
「この前の事件で、まだ工事中なの…」
暗闇のショッピングモールは、とても不気味で恐ろしかった。
「記憶を取り戻したいのもそうだけど、私は、皆と一緒にこうして遊んでみたかったの…。コナン君が来れなかったのは、残念だったけどね…」
真優は微笑みながら、探偵団に言った。
「きっとコナンのやつ、またおっちゃんに付いていってるぜ!あいつ抜け駆けだけは上手いからな!」
元太が大声で笑う。
『それでは、鮮やかな花火による光と夜空のパフォーマンスをご覧下さい!』
司会者のアナウンスで、一斉に花火が打ち上げられた。