復刻版「正義の紳士(ジェントルマン)」

□爆破テロ
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翌日、コナンと真優に哀、博士や少年探偵団と蘭は、杯戸ショッピングモールのリニューアルオープン式典に参加した。

リニューアルの目玉は、4つの用途に分かれたそれぞれのフロアだ。

食品や日本各地の特産品を取り揃えた、『カントリーフロア』。

学生達や子供向け、家族向けに映画館やファッションコーナー、雑貨店を中心に集めた、『コミュニティフロア』。

スポーツや文化活動、イベントを行える巨大スタジアムを完備した、『エンターテインメントフロア』。

そして東都中が一望出来る地上25階の展望デッキとレストランがある、『ロマンチックフロア』。


式典でのプロジェクターの画面には、それぞれのフロアのイメージ動画が映し出されていた。

「本日は、杯戸ショッピングモールリニューアルセレモニーにお越しいただき、誠にありがとうございます。」

館長の挨拶があり、地域楽団による演奏会などが開かれていた。

仮面ヤイバーも登場し、少年探偵団達は、舞台の近くまで走っていった。そして、蘭も探偵団達の保護者として走っていった。


「本当に、綺麗になったのぅ。大掛かりな工事をしておったが、ここまでリニューアルするとは思わんかったわい。」

博士が、一新された施設を見渡しながら呟いた。

「そうね。」

と哀が答える。すると、隣にいる真優の様子が変な事に気がついた。

「真優、どうしたの?てっきり、貴女がこういうの好きだから、私達を誘ったと思ったのに。」

時間は少し戻る。

前日の夜、真優は突然、阿笠邸に電話をかけてきた。相手はコナンだった。

『急なんだけど、明日、杯戸ショッピングモールのリニューアルセレモニーに一緒に来てくれないかな?』

「構わねぇけど、急にどうしたんだ?」

コナンが尋ねると、真優は少し悩んだ様に、間を開けた。

『…友達と行こうと思ってたんだけど、急に予定が入っちゃったみたいで来れなくなっちゃったの…。私1人で行くのも寂しいし、良かったらどうかなって…。』

「じゃあ、蘭や博士も誘っていいか?多分、元太達も付いてくるだろうけど…。」

『あ、う、うん…。大丈夫だよ…。じゃあ、よろしくね。』

用件を伝えた真優はそそくさと電話を切ってしまった。

コナンは、少し違和感を覚えつつも、その話を蘭や博士に伝えた。
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