荒野の孤独(ソリチュード)
□日常と異常
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来葉峠でのFBIと公安の接触後、再び米花町には元の日常が戻ってきた。
今日は土曜日。コナンと蘭は遅めの朝食を食べに、喫茶ポアロに来ていた。
「お待たせしました。ナポリタンとハムサンドです」
安室は、今日もポアロでバイトをしている。
「最近、真優さんポアロに来てくれませんね」
「もしかして安室さん、真優ちゃんの事好きなんですか?」
その言葉に反応した蘭は安室をからかう
「いや、そういう意味では無くて…。この前までは、良く学校帰りなどにも立ち寄って、いつもハムサンドと紅茶を頼まれていたんです。そのどちらも僕の担当メニューですから嬉しかったんですよ。それが、来られなくなってしまってとても残念です…」
コナンはそんな安室の様子を見ていた。
(あの1件の時も、真優、あまり乗り気じゃなかったな…)
(どうやら、安室さんと真優には少なからず接点が合ったようだな。真優がFBIに協力すると言った以上、あぁなるのは必然だったんだが…)
「コナン君は、何か知らないかい?」
「え?あ、真優姉ちゃんなら、習い事が忙しくて、来れないって言ってたよ!」
「そうか…」
「ウチにも最近来ないもんね…。真優ちゃんダンス上手だから、きっとレベルの高い大会とかコンテストに呼ばれてるのかも。それで練習が忙しいんじゃない?」
蘭は、真優の自慢話を安室に聞かせた。