黒サガニ

□Dolce
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Tu sei dolce




黒 何か作れ
デ はい?
黒 ワインだけはある。何か作れ、たとえばイタリア料理のフルコース(スプマンテを机にのせる)
デ それ…何かレベルか?


いつだって押し負ける。いや…まぁ勝てるはずもないし、勝つ気なんて皆無なんだが。
誕生日くらい甘くいきたい。
あぁでも、サガと俺と時間を空気を共有してる。


有り合わせの材料だが、準備が出来た。
突き出しには焼いて、ニンニクとオリーブを付けたバケット。
食前酒にはサガが持ってきたフェラーリのスプマンテ。
前菜はサーモンのマリネ。
一皿目にリゾット。パスタよりサガはスープとかリゾットの方が好きだし、口に運ぶ仕草が俺も好きだ。いや…まぁ基本なんでも妖しく美しいんだけど。
二皿目は魚介類のトマト煮。もちろん聖域の金魚は使わない。
付け合わせには茹でたじゃがいもにグリル野菜。オレガノや塩は俺好みに振ってあるが、オリーブ油は好みでかけられるよう添えておく。
デザートは果物盛り合わせとジェラート。
食後酒に自家製レモンチュッロ。

隠し持っていたらしいワインを俺はチーズと味わう。
上下する喉仏は、まったく男のものだし、神秘的に美しい肉体を前に
、おこがましいけれど…


Tu sei dolce


黒 コースを頼んだのは失敗であったな…
デ え?
黒 デザートはお前が食べろ
デ 悪ぃ…量間違えたか(凹んでます)
黒 ……セイ・ドルチェ…?フッ下らん。そんな女向けのセリフで俺を口説く気か?
デ (滝汗)俺…声、出して…た?
黒 俺はドルチェではないが…(腕を引いて口付けて)…貴様なら俺の口で甘くとろけるか?
デ …///
黒 Buon compleanno






☆★☆★☆★☆★




Amo tutto di te




「お前の瞳の色に合わせたつもりだったが失敗だったな…ワインごときに再現できんな」
そう言って浅く息を吐くサガがデスマスクの顔を、瞳を覗き込む。皿を下げようとしていた手が震え、カチャカチャと耳に障る音を立てる。
皿を割るよりはとデスマスクがそれをおろしたが、震えはとまらず心臓が速打つ。
「…今…何て…?」
緊張に口すら渇くようだ。
「もう少し頭は良いと思っていたぞ…鳩の血と言われるルビーよりもこのワインよりも、お前の瞳が美しいと言ったのだが。気に入らなかったか?」

Amo tutto di te

「愛してる」よりや
わらかく想う。




〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆

蟹(聖衣):も…無理だっぴ。マンモス恥ずかしい

蟹も今日は泡でなく、砂を吐き吐き箱に戻ります。






※Tu sei dolceとろけるほど綺麗

※Buon compleanno誕生日おめでとう

※Amo tutto di te(恋愛的に)貴方が愛しい

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