その他

□サガと年中組
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いつもの事だが沐浴中にデスマスクがズカズカと入ってきた。
「俺様が女だったら一途で健気なのにな!」
いきなり気色悪い事を言い出す。
「ふん…死に方でも決めてきたとでも言うのか?例え女であっても沐浴中にズカズカくるような女は女とは言わん。」
サガが苦笑する。
居もしないアテナの為の沐浴。
独りにさせないために、来るべき日まで、自ら作り出した闇に呑まれないようにデスマスクはサガと在ると決めていた。
―今日もサガは大丈夫だ。だが…時間もない―
「ああ…決めてきたぜ。」
サガの顔が曇る。
「滑稽て無様な蟹の喜劇にするのさ。
楽しみにしててくれよ。
力が全てだと言い切り、圧倒的に見せかけてヘマをする。
しかも最期は力比べで負けちまうってシナリオで、積み重ねた屍に自分をトッピング。
相手だって選んだぜ!五老峰のガキだ。
老師んとこに刺客として俺を差し向けてくれな。
そこを攻めれば、ムウのやつもジャミールから出てくんだろ。
奴の師と老師が戦友で、その戦友たる奴の師をサガが殺した。
ムウとは闘えねぇし、どうせ老師はうごかねぇからな。俺はその弟子のガキに討たれてやろうと思ってさぁ。」
ペラペラとよくしゃべる。
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