immortals
□immortals7
1ページ/3ページ
―・・・
どれだけ時間が経ったんだろう。
わたしは今大学内にある中庭のベンチに腰掛けている。
何をするわけでもない。
ただ心を落ち着かせたかった。
さっきまでは心地よく感じていた冷たい風も、今では少し寒い。
戻ろうかな、とベンチから立ち上がると同時に
「やっと見つけた!」
はあはあ、と息をきらすタダシの姿。
『ど、どうしたの?』
どうしたの?なんて自分を探しにきてくれたに決まってるのに。
「さっきは本当にごめん!!」
そう言って頭をさげる。
『謝らないでよ・・』
抱きしめるぐらい、仲間内だったらよくあること。
それに変に動揺してしまったのは自分なのに、ここまで真剣に謝られるとどうしたらいいかわからなくなる。
『ハニーが心配してるでしょ。全然怒ってないから戻ろうよ』
正直この状況から抜け出したかった。