青エク夢
□1話
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こんな時でものんきなことを考えるなんて
私の頭…嫌、私はどんな神経してるんだ!!
と、自分自身にツッコミを入れながら
ずっと、ニヤニヤと笑ってる男を見る。
男は釣り上がった口元をあけて、
「君は15人目の被害者だよ」
と、楽しそうに私に言う男。
声的には20代後半だろうか?
あーやっぱり私死ぬんだな〜
ん〜まだ
友達に話してないことがいっぱいあるんだけど
まぁ、いいや。
しょうもないことだしね
男は色々と考えている少女をみながら
後ろに手を回し
そして、ナイフを取り出す。
ナイフはギラリと嫌な輝きをする
少女は無表情でそのナイフを見つめると
目を瞑る。
そして、次に来る痛みを待つ
男はその少女の行動を見て
「あれ〜?もう抵抗しないの〜?
まっ、そっちの方が楽でいいんだけどさ」
そう言ってケラケラ笑う男
「じゃあね、リルチャン♪
また、どこかで、会おうね」
と、微笑みながら言うと
ナイフを私に突き刺す。
グサリとナイフが私に刺さるのがわかる
あまりの痛さに、顔を歪ませる
男に
なぜ私の名前を知ってるか聞こうとすれば
いきなり、眠気が襲ってきて
質問をしようにもできなくなった。
ものすごく寝たくて、だけどこの状態で寝たら
今までの物をすべて失いそうで
失われそうななんだか、曖昧な感じがする…
だけど、これ以上眠気に逆らっても
どちみちは寝ちゃうわけだしさ
もう、寝てもいいよね?
さようならお母さん、お父さん、お兄ちゃん
今まで、ありがとうね