世界一初恋

□寒い日の出来事
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俺なりに必死に抵抗した結果...

「ちょっ...!高野さん!手離して下さいっ!」

俺が逃げようとしたことに高野さんが勘付き、現在仲良く?手をつないで(つながれて)マンションへの夜道を歩いていた
 
「お前手離したら逃げるし」

「そもそも俺行くなんて一言もいってません!!」

「小野寺、上司命令」

「はぁ!?」

そうやって、いつも、いつも、俺は高野さんのペースに巻き込まれ流される

どうにかしなければならないことくらいわかっている

だけど...高野さん相手だと強く拒めない自分がいるのは確かである

「ところでさぁ...何食いたい?」

「え...?」

「だからあったかいもん何食いたい?」

何といわれても...鍋料理がいいなんて言えるはずもなく

というか...

「だから!俺行くなんて言ってません!!人の話を聞いて下さい!」

マンションにつくまでにいったい何回このやりとりを続けるのだろうか...

俺は三度目のため息をついた
    
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