笑えや笑え
□え
2ページ/3ページ
1人目の天女はそれはそれは美しい女だった。
立ち居振る舞いもその容姿を引き立てる様に美しく見たものを全て魅了した。
学園の男は彼女に惚れ貢ぎ、自身のやるべきことを忘れ堕落した。
彼女はその様子に始めこそ喜んでいたものの次第に嫌悪し学園から逃げてしまった。
必死に探し、見つけたときには既に亡くなっていた。崖で足を滑らせそのまま逝ってしまったようだった。
もう2度とこのようなことがならぬよう皆悔い改めた。
ようやく学園が元に戻ってきた頃
二人目の天女が表れた
1人目の時より明るく気さくな女だった。
皆彼女の明るさと無垢で純粋な所にに引かれた。前回の事があったため一部の生徒は疑問を抱いていたが数日もすれば何事もなかったように皆の中心に天女がいるようになった。
それで前の天女の子が浮かばれるならとその子を大事にした。
だが彼女は自分が姫のように扱われることに慣れてしまって我が儘をいい始めた
おかしいと思ったときは既に学園は正常な判断が出来ず、少数の生徒がいくら諭しても聞かないほど狂ってしまっていた
少数派の生徒が頼むから天に帰ってくれと頼んだところ彼女から
"帰りたいと願わなければずっとここに居れる"とこぼしたそうだ
もうどうすることも出来なくなった学園は少数の陣形で回すほかなかった
それから何日かして天女は「もう飽きたから帰る」と言った
しかし天女は帰れず。その事に慌てた天女は少数派の元に行き帰りたいと泣いたそうだ
何が起こったのかわからないがそれまでは天女派だった生徒達はふと元に戻り泣きながら天女を攻め立てた
それから程なくして天女は消えたらしい
次に天女が現れたときは誰とも関わらせず秘密裏に処理することを決めた。
しかし三人目の天女は手強かった。
彼女を生徒に近づけまいと計画を練っている最中に1人また1人と天女に落ちていった
遊びと称した決闘ごっこをやらせたり
まぁ色々とやらかしてくれた
それを良しとしない人数が多いうちに彼女を説得して"帰りたいと思わせる"作戦を実行した。
彼女自身帰りたいと微塵ももわなかった為かその願いは届かず更には
「私はこの学園の多くの知識がある。私を追い出せばその知識を他所に流す」
と脅しまでしてきた。
これはもうただ事ではないと決起した生徒により被害が拡大する前になるべく早く帰りたいと願うよう牢屋に入れ拷問のようなことを行った
その間天女派と正常派が対立し傷付き、更には自害寸前まで追い込まれた生徒も居たそうだ
牢屋の天女は限界を迎え帰りたいと泣くが一向に帰らない
ここで学園はあることに気づいた
天女を天に返す方法は1つではないと
1つは二人目の天女が残した"天女自身が帰りたいと願わなければずっとここに居れる"ということ
2つ目は…
"学園に居るものすべてが天女が天に帰ってくれ"と願うことだと
。