笑えや笑え

□わ
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ー俺の名無し



ー…お兄ちゃん?


ー可愛い可愛い名無し


ー痛いっ



ー渡さない、あの男には…絶対に



ーやめて、怖いよお兄ちゃん



ー愛してるよ 俺の名無し




ーーーーーーーーー



っは!




あさ、か…昨日も夕飯食べずに寝ちゃったんだ…


ってかあれ?いつの間に布団に入ってる



なにこれ怖い



と、とりあえず着替えよう…そして歯を磨いて、朝ごはん作るの手伝いに行こう



うんそうしよう




あ、手紙…



名無しちゃんへ


いきなり食堂の手伝いをして疲れて寝ちゃってたみたいだったから布団に入れておきました。

起きたらまずお風呂に入ってね(場所の地図)


綺麗になったら一度僕の部屋に来ること。怪我の経過を見ます。
寝てても入って良いからね


それと今日は食堂じゃなくて事務の手伝いに行くことになったよ

色々説明するからちゃんと来てね。




伊作




追伸、留三郎に言われてこーちゃんを一時保健室に移しました。









伊作君…布団ありがとう、お化けと思ってびびってごめん



そして留三郎君、超絶感謝!!!!!ほんと!ほんとにありがとう!!好き!もうほんとに好き!




言われた通りお風呂に向かおう!そうしよう!




ーーーーーーー



『っはぁー極楽じゃー』




何でこの時間にお風呂が沸いてるのかわかんないけど最高に気持ちいいです!




歌でも歌いたくなっちゃうねぇ



『ばばんばばんばんばん!
ばばんばばんばんば!あーびばのの!

いっいゆだなあははーん
いっいゆだなはははーん』




ガラリ




「お!やっぱり名無しちゃんじゃないか!」



『小平太君!?おはよ!』



「おはよー!長次ー!やっぱり名無しちゃんが入ってたぞ!!」



「…なら出るぞ」



『あ、私もう出るから入って!ごめんよー!!小平太君!やっぱ腹筋ヤバイ!!』



「なっははは!もっと見ていいぞー!」

「…前を隠せ小平太」




さっと、股間に手拭いを当てる長次君



すごい早業で見えなかったよ!ありがとー!




『よっこらしょーいちっと』



「名無しちゃんばば臭い」



『生きてるものは皆歳を取るんだ、かまいやしねぇよ』



「…少し構った方がいい。早く着てくれ名無し」



『こりゃ失礼』



流石に真っ裸はだめですね、すいやせんでした!
格好つかねぇ!!


そんな二人に別れを告げて留三郎君と伊作君の部屋にやって来ました


ノック…いるよね?



コンコン



…シーン





『…失礼しまーす』



「ん?名無しかぁ?」



『あ、乙女おはよー』



「はよ、風呂行ってきたのか」



『うん、小平太君と長次君に会ったよ』



「そうか、ふぁーぁ…顔洗ってくる、伊作を起こしてやってくれ」


『OK』






寝起きの留三郎君の可愛さったら無いわ


私マジで女やめたい




衝立の向こうを除くとそこには天使がおった




伊作君の寝顔ぱねぇ!!!激かわ!!!


写メりたい!!もう!何でスマホ持ってこないんだ馬鹿!私のバカ!




「…ん、」


っは!起こしゃちゃった!?


いや、起こせって言われたけど!



もう、少しだけ見てちゃだめ、かな?マジかわ



髪の毛とかふわふわー!きゃー!



『!?』



ちょっと触っちゃおーって思ったらいきなり腕を捕まれて布団の中に引きずり込まれた!!ビックリしたぁ!


「名無しちゃんったら…夜這い?」




起きてらっしゃったああああああああああ!!

色気!色気よ伊作君!!私の知って伊作君じゃない!!



そして夜這いじゃないよ!朝だよ!!呼んだの君だよ!!





「ふふ、おはよ」




左近くーん!!やっぱ輸血!!輸血の準備頼むー!!



『おはようございます、好きです』



「僕も好きだよ」



『いさ、くくん…』



顔近い!!色気半端ない!!


もうどうなったって構わない!!!





「何をしてる伊作」



「っち、空気読んでよ仙蔵」




『舌打ち駄目!絶対!』





その後私はちゃんと怪我の具合を見てもらえましたまる。





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