笑えや笑え

□わ
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『はじめまして名無しの名無しです!宜しくお願いします!』



あのあと何故か仙蔵君と伊作君がバチバチやっててどないしよー!ってなってるところに留三郎君が帰って来て二人が収まった
乙女まじ乙女!!好き!

んで朝食を食べに食堂に行っておばちゃんに夕飯の手伝いできなかったことを謝ったら体が本調子に戻るまでお昼だけでいいよと笑って許してくれた
おばちゃんまじおばちゃん!大好き!



朝食を食べてたら小平太君長次君文次郎君が来て皆でご飯食べました。

食べ終わって事務室に行って今挨拶をしているところです!




「あ!君!入門表にサインして!!」



いきなりサイン求められました。私のファンかな?嘘ですごめんなさい



『ほい、書きました』



「これからは学園に入ったら入門表に、出るときは出門表にサインしてね!」



『了解であります!』



「じゃぁ名無しちゃん。頑張ってね」



『あい!ありがとね伊作君』



バイバイと手を振る伊作君はやっぱり格好良かったです。朝の伊作君が夢のようだ。





「私が事務の吉野です。こっちが小松田君」


「小松田秀作でーす。宜しくね名無しちゃん」



『はい!吉野先生に小松田先輩ですね!宜しくお願いします!』




「…先輩」




『ん?』



「も、もう一回呼んで!」



『こ、小松田先輩』



ガッチリと肩を捕まれて目をキラキラさせながらもう一回!って言ってくる小松田先輩


なんだよ!どうしたんだよ!




ちらっと吉野先生を見たら呆れた顔



なんかよくわかんないけど



「では、小松田君はいつも通り門前の掃き掃除と表の管理を、名無しのさんは小松田君の仕事を手伝ってください」



『はい』


「はーい!いこ、名無しちゃん!」




『うぃっすー!』



「あぁ、名無しのさん」


『?はい』



「小松田君はかなりのドジですから余計なことはしないよう見張っていてください」




なんてことを言うんだ吉野先生!!

小松田先輩はドジっ子属性、だと!?



美味しいです!



『頑張ります!』



なんて思ってた時期が私にもありました。




一時間後



「うわぁ!」




『先輩!?大丈夫ですか!?』



「いたたた、あ」



『あちゃー…落ち葉集め直しですね』




「ご、ごめんねぇ」





さらに一時間後




「っ!!侵入者の気配!入門書にサインくださーい!!」



『あ、ちょ…また落ち葉散らかった…』




更に更に一時間後



「僕は先輩なのに…」



『だ、大丈夫です!先輩!ほら今度は半分だけですから!ちゃっちゃと集めて捨てちゃいましょう!』



「クスン」




お昼前



『吉野せんせ、門前の掃除終わったんで…食堂の手伝い行ってきます…』


「終わったんですか!?」



『ええ、ようやく…小松田先輩が侵入者だーって居ない間に』



「それはそれは。今日はもう事務は大丈夫ですから」



『お役にたてずすみません…』


「いえ、小松田君一人に掃除させていたら夕方になっているところでした…お疲れさまでした」



『いえ…』




確実に甘く見てたよドジっ子を…まさか半日でこれ程までにドジるとは…小松田秀作恐るべし…




さて、気合いを入れておばちゃんの元へ!




ーーーーーー



『はい、B定食おまち!お残しはゆるしまへんでー!』



「ありがとーございまーす!」



気合いを入れて食堂に向かったけどもうすでに下ごしらえが終わって調理段階に入ってた


急いで割烹着を着て手を洗っておばちゃんに指示を仰いだら



「小松田君のお手伝い大変だったでしょ?休んでもいいのよ」


と優しく微笑んでくれた。


おばちゃんの笑顔で生きていけます



『大丈夫です!掃除しかしてないからバリバリ手伝います!』



という訳で二人でA定食とB定食の二種類半分半分を作り、私が注文聞いてご飯と味噌汁よそって出す係、おばちゃんはおかずの盛り付け係



昨日よりは様になってきたんじゃないかしら!ふふ



「小松田君の手伝いとおばちゃんの手伝いお疲れ様です名無しのさん」



『土井先生!』



皆のお昼が終わっておばちゃんと二人でご飯を食べて居るとひょっこり土井先生がやって来た。どうやらテストを作ってて遅くなったらしい





『あ、私やります!』


先生のご飯をよそりにおばちゃんが立とうとしたのでしたっぱの私が率先して動かねば!



「よく働くいい子よ」



「その様ですね、吉野先生が久しぶりにお昼にご飯が食べれたと喜んでました」



「…まだ、寝付きは良くないの?」



「えぇ…寝てはいるみたいですがほぼ毎晩うなされてます」


「…早く良くなると良いわね…」





『おまちどーさまでしたー!お残しはゆるしまへんでー!!って、どうしたんですか?お通夜みたいですよ?』



「は組の良い子達の点数が余りよくなくてね、ねぇおばちゃん」



「そ、そうらしいのよ!さて、ご馳走さま。名無しちゃんと土井先生はゆっくり食べてね!」


『はーい』





なんのこっちゃわからんがおばちゃんがあんな焦るほど良い子達は点数悪いのか



やべぇな



「仕事には馴れたかい?」



『いえ!まだですね、教えて貰ってお勉強させてもらってるだけなんでまだ仕事とは呼べそうに無いです!』



「そうなんだね」



『はい!まずは皆言ってくれるように体を本調子に戻してから頑張ります!』



「はは、なんだか楽しそうだ」



『ふふ、楽しいです!疑ったり疑われたりする事考えるのやめたら皆良くしてくれて、幸せですよ!』



「それは良かった」



『それに、こんなにいい男の人と一緒にご飯食べれてますし!良いことずくしなんですよーもうあれです!私が皆の妖術にかかってますよ絶対!大好きですもん皆』



「そうかい?ならこのちくわ食べてくれないかな」



『おおっと、あーんしてくれるなら!』



「っぷ、あーん」



『あー…あ?』



「なんだい利吉君、見世物じゃないぞ」




「新しい天女が来たと聞いたので見に来たんですが…見せ付けてくれますねぇ土井先生」




『ひぇーこんりゃまたいい男だっぺー』


土井先生とイチャイチャ(?)してたら知らない人が見てて驚いた


この学園に来てから驚くことが多すぎて表情だけ耐性が付いちまった…


まぁよく見れば見るほどイケメンな殿方でいらっしゃる



うむむ、これは新たな恋の予感←



あら?この人…




『…似てる』



「え?」


「名無しのさん?」



『山田先生にちょっと似てる…気がする』



「すごい!当たりだよ名無しのさん!山田先生の息子だよ」



『え!マジで!?やったー!』


目とか似てるなって思ったらほんとに当たったよ!



『って、え!?山田先生にこんなに大きな息子さんがいらっしゃるの!?驚き!!』



いや、全然耐性付いてなかったわ、チョービックリ!




「へぇ、今回の天女はなにも知らない設定なんですね」



おおっと、この人は天女大嫌いな人なんだ…皆が良くしてくれるから忘れてた


でも山田先生の息子さんならいい人だよね



『四人目の天女、名無しの名無しでーす!見事学園を天女マジックしましたー!』




「名無しのさん!?何言ってるんですか!」

ゴチンっ



『いって!酷い土井先生っ!未遂だけどあーんまでした仲じゃないですかぁー!』




「余計なこと言うからでしょ!!利吉君も!名無しのさんは天女じゃないから!詳しくはお父上にききなさい!」




「わかりましたよ、そんなに怒ること無いじゃないですか」



『ほんとほんとーめっちゃ痛いんだよこの拳骨…もっといってやって山田さん』



「天女の味方はしない主義なので」



『さーせん、調子のりましたー』




「…利吉君、君入門表にサインしたのかい?」


「いえ?いつも通りサイドワインダーから逃げてます」



『なぬ!?サイン下さい!あとこっちに個人的な物も!』


「君も事務員だったか…持ち歩いてるのかい?入門表を」



『はい!さっき小松田先輩からいついかなるときもこれは手放しちゃ駄目だと教わったばかりですから』



「…へぇ」



『はい、確かに頂きました。出門表もちゃんとお願いしますね』



「はいはい」



『では、私はこれで!』



「あぁ!まって!ちくわ!」



『もー食べておきましたー!次はあーんお願いしまーす!』



ちなみに私のノートにもサインしてくれたした!山田さんいい人!!


さて、部屋に戻って勉強しますかね、今日はなにやろっかなー?


山田さん文系っぽかったから国語にしよう!!さぁ、国語。お前の罪(画数)を数えろ!!




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