笑えや笑え

□き
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午後、お昼ご飯と同時にろ組の子達がやって来た




『おお、皆可愛い…大丈夫だよ、天女は皆をとって食ったりしないよ、』



「スリルとサスペンスの予感〜」




お昼食べながら話そうと昼食を持ってきてくれたみたいなんだけどなんだかびくびくしてて近寄ろうと立ったら泣かれそうになり離れて座っております。


鶴町君以外こちらをプルプルと震えながら見てて可愛いんだけど心が痛い

寧ろこっちが泣きそうだわ





「皆、名無しさんは天女だけど怖くないよ!」



「伏木蔵、わかってるんだけど…」


「皆お話してみたいって言ってたじゃないかぁー」


「そ、そうなんだけど…いざ目の前にいると思うと…」


「み、皆さんこ、怖がっては名無しのさんに、悪いですよ」


うーん、やっぱビビられてるよね
ってか先生まで一緒にびびらなくても良くない!?


地味に傷付くなぁ…まぁ致し方あるまい




『私の名前は名無しの名無しです!放送委員会の委員長をしてました!特技は速読と暗算、あとは少し記憶力がいいので一度聞いた話は覚えてられます!えーっと…苦手なのは雷とお化けです。』




「鶴町伏木蔵でーす!」


「に、二ノ坪怪士丸です。天女様もお化け苦手なんだ…」


「し、下坂部平太です。よ、良かったね」


「初島…孫次郎でーす。雷は僕も怖いな…」


「私が、た、担任の斜堂影麿です」





『二ノ坪君、下坂部君、初島君、斜堂先生、そして鶴町君だね!楽しくお話しながらご飯食べよう!

頂きます!!』


「「「「「頂きます」」」」」



えーっとなんか話題…あ!


『ねぇねぇ皆はなんでお空が青いか知ってる?
先生はご存知ですか?』



「知ってる?」


「し、知らない」


「天女様は知ってるのかな?」


「僕もわかんない、先生は知ってますか」


「いえ…」



『おー!よかった!じゃぁ食べながらでいいからよかったら聞いてね!

皆は虹、見たことあるかな?うんうん、七色だよね?

実は太陽の光も七色なんだよ!その七色が重なって見えて白っぽい明るい色になるの。

この七色の光のなかでも、
青い光は私達のいるこの地球をつつみこんでる空気の層にぶつかりやすくて…

太陽から降り注ぐいくつもの光が空気に青の光だけ何度もぶつかって、
いろんな方向に跳ね飛ばされて広がる感じで散らばるから青い光は人間の目に見えやすくなるんだー

だから、空が青く見えるんだよね!

なんとなくわかったかな?』




「「「「…」」」」



あ、あれ?



わかんなかった…?



は、反応がない





「あ、あのー」



『はい。斜堂先生!』



「それではなぜ虹が出るのでしょうか…」


『おお!!では虹の話をしましょう!!』




ーーーーー




カーンカーン



『んで、お化けって怖いーって話…あ、』



「…あ、鐘が」



「じかん、ですか?」



「虹の話、もっと聞きたかったです」


「楽しかった、ね」




よかった、楽しんでくれたみたいだ


先生も心なしかちょっと残念そうだし


やっぱり理科は偉大だなぁ




『ざーんねん、また聞きにおいで』



「「「「また来てもいいんですかー?」」」」


『是非!あ、でもちゃんと先生と一緒にね』



「「「「はーい」」」」



うむうむ、ろ組も良い子達だ!
後ろ姿が可愛すぎてお姉さん困っちゃう!!



「名無しのさん」



『あ、斜堂先生。どうしました?何か忘れ物ですか?』



「いえ、放課後はい組が来ますので…」



『はい、楽しみです』



「安藤先生には気をつけて…」



『??はぁ…』



「では、また」




『あ、はい!ありがとうございました!』





安藤先生??い組の担任の先生かな?


い組の子って会ったことないな…


きっと、い組の子達も暖かいんだろうな



ふふ、楽しみにしておこう。

なんか話題ないかな…よし、生物でいこう!カモン得意科目!!







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