笑えや笑え

□に
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ーはい、先生!ここわかりません


ー名無しの…お前またか

ーさーせん!


ーここはだなぁ…



ーーーーーー



っは!寝てしもうた!



びっくり!あーもーびっくりしたー!


夢に先生出てきたわ!

勉強熱心すぎだろ私!



『…ここ、わかんねぇわ』




「どこだい?」


『あーここなんですけど…』


「…へぇ、未来ではこんな勉強するんだね」



『えぇ、まぁ…








って!ええええええええええええ!だれ!?』




「私は曲者だよ」


『びっくりしたー!やべぇじゃん!曲者!?であえーであえーとか言うべき!?』



「言わないで、ね?天女さま?」




わぁお!命の危機part3!


なんか刃物きたこれ!


『おーけーおーけーあいむてんにょ』



「何語?」


『英語』



「ふーん、次大声だしたら二度と声出なくするね」



『いえっさー!』



「しぬ?」



『生きる』



「うん、わかった。」





なんか変な人来たよ。意外と話の通じる曲者さんでよかった…いや、良くないか!!ただでさえ疑われてるのに更に曲者と仲良くしてるところ見られたらヤバいじゃん!!


ほら、良く見なさい名無し!包帯だよ、厨二かなぁ、怪我かなぁじゃなくて!曲者!!KUSEMNO!





やだ、話解るにしろやばいじゃん!学園の知ってることは絶対に黙ろう!名前とか!学園長の名前とか!あ、名前しかしらねぇや!



「ねぇ、君はなんで太陽が沈むか知ってる?」


え、太陽!?なんぜ?

いや、その理由的なのは分かるけど…


『…た、たぶん』ヒソ




「おじさんに教えて」


いい、かな?これは…学園に関係ない事だし。天女を知ってるってことは未来人ってことも知ってるんだよね?


ど、どうしよう…


『か、簡単にでいいっすか』ヒソ



「うん、大声だめね」



『…はい、なるべく小声で』



んにしても、太陽が何故沈むか、か


宇宙とか太陽系とか重力とか…絶対にわかんないよね?まず星がなんで光ってるのかとかもわかんないよね?

うわー適当にそれっぽい感じでいっか…



『じゃぁその質問に答える前に事前知識で知っておいて欲しいんですけど…私達が今いるここは日本って言うところで、海の向こうには色々な国があるのをご存じですか?』



「南蛮や、民みたいな国のことだね?」



『そうです。その国とか全部引っくるめて地球って言う丸い球体なんですよ』


「道は丸くないよ」



『でも海を見たり広く見通しの良いところで丸く見えたりしませんか?地平線とか水平線って言うんですけど丸く見えますよ』



「考えたこと無かったよ」


『では今度見てみて下さい。山の上とか高いところから海とか見ると地球は丸いってわかりますよ。で、我々が生息してるこの地球は宇宙と言う莫大な規模の広さの中にあります。そこには地球と同じようなまぁ全然違うんですけど…ちょっと書いて説明しますね?これが地球です』



「ふむ」



『これが太陽です』



「随分大きくない?」



『太陽はでかいんです』



「…ふーん」



『で、この他にもいくつか星…がありますこんな風に太陽の回りを回ってます。』



「…」



『で、地球もこうやって太陽の回りを回ってます』



「これじゃぁ日が当たってるところと当たってないところがあるじゃないか」


『おお!するどい!!そうなんですよ!で、何故太陽が沈むかって言うところに戻るんですけど、なんとこの地球自分で回っております!』




「なるほど、地球の1回転が一日…」



『あたまがいい!!そうなんですよ!』



「…なら月は…っと、今日は時間か。ありがとう長年の疑問が溶けたよ。つまり我々が居るこの地球が動いてて太陽は動いて無いんだね」



『そーゆーことです、この話は結構好きなので全然大丈夫ですよ』


「この紙はもらっても?」


『…曲者だしやめときましょう。』



「おや、君も意外と頭が良いのかな?まぁいい、私は雑渡だよ」


『名無しのです』



「また来るね」




『えー…駄目なんじゃないかな…』




「大丈夫、私伊作君と伏木蔵君と仲良いから」



『曲者だし、五割信じておきますね…来るさいは授業料をお忘れなく』







「 」






ーーーーーーー


雑渡さんが帰ってから5分も経たない内に善法寺君がやって来た。


なにやらピリッとした雰囲気で



「名無しのさん」



『はい』



「今日は誰か来たんですか?」



『はい、は組の半分と…』




「雑渡さん?」



『…』




「よく…生きてましたね」




『死ぬかと思いました』




「…そうですか」




『でも、また死にませんでした』




「…」



『生きろってことかなぁ…神様も過酷な道を歩かせるなぁ』




「名無しのさんは神を信じてるんですか?」



『はい』



「…」




『善法寺君は?』



「僕は居ないと思います」



『"実に人間味あふれるよき答えだ"』




「っ!」



『その質問にそう答えた生徒に私の学校の先生がそう言ってました』




「では、先生も神は居ると?」



『先生は変わり者でしたからね、拾う神だの捨てる神だのは人間のエゴだって言ってました。』


「エゴ?」


『エゴは自我って意味らしいですよ』


「自我…」



『自分の我が儘』



「なるほど…たしかにそうかもしれない」



「そうなれば人間はエゴの塊だな」


『あら乙女じゃないか。急に来たね?こんばんは』



「食満!!!飯やらねぞ!」


『ありがとう食満君、そして色々ごめんなさい』


「…あぁ、あれは乗った俺も悪い。」



『意外とあっさりしてるね』



「天女は無力だと思い込んで油断していた、それが今回の敗因だからな」



『食満君、君は負けちゃい無いし私は無力だよ』



「俺の敗けだ」


『おい、善法寺!大変だ!乙女が天女マジックにかかってるぞ!』



「ふふ、なら僕もだ」



『あら大変!』



「『あはははははは』」





「…」




『冗談さておき…どういうこと?』




「うん、それはまた後でね。先にご飯食べなよ」


『…あいよ』



忍術学園ご飯うまい。





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