うつらうつら

□『うそうそ大好き!』
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過去話




小学5年生






よ「貞治くん!」




乾「吉美か」




よ「卒業、おめでとう」




乾「あぁ」




よ「あのね、貞治君、私ね、知ってると思うけど、貞治君が好き」





乾「…ありがとう」




よ「で、でね?私も青学目指すの!」





乾「そうか、名無しさんは…」





よ「…なんで?」




乾「いや…」





よ「…知ってるよ、貞治君は名無しさんが好きなんでしょ?だったら名無しさんにそう言えば良いじゃない!」




乾「っ、」




よ「私だって一番側で貞治君見てるんだもん!わかるよ!」











『おーいよーちゃーん!』




よ「っ!馬鹿名無しさんなんか大っ嫌いだ!ブス!」





乾「あ、吉っ…」



『ガーン』




乾「…名無しさん、ごめん…」




『…よーちゃん、』




乾「名無しさん…」




『嫌いって…』





乾「名無しさん、聞いてくれ、俺は、お前が!」『よーちゃん嫌って言われたあああああああああああああ!
どどどどどどどどどどどどーしよ!ヤバイ!どうしたらいい!』






乾「…名無しさん、吉美なら大丈夫だ、すぐ戻る」





『…よーちゃん戻る?』




乾「あぁ、俺のせいで…すまない」




『俺のせいでって…ん?貞ちゃん?何でここにいるの?』




乾「…いや、何でもない」





『あっそ?ならいいけど、私よーちゃん探してくる!』





乾「…あぁ」














いつもの公園





『よーちゃーん、よーちゃーんどこー?』







『ここでもないのかなぁ?よーちゃ』



やっぱりよーちゃんは公園にいた、
だけどなんかはぁはぁと息を荒くした変なおじさんがよーちゃん近づいて行く、そしてよーちゃんに声をかけて腕を引っ張っていた



見るからによーちゃんは嫌がっている






『ぬぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃしてんだこの!変態いいいいいいいいい!』





その変態に私は飛び蹴りました





よ「名無しさん!」




『よーちゃん!大丈夫?怪我はない?』



よ「こ、この!馬鹿!なにやってるのよ!」





『え?だって嫌がってたから…』




よ「さ、貞治君からなにか、言われて、無いの?」





『は?貞ちゃんが何だって?そんな事よりよーちゃん怪我はない?』





よ「…そんな事よりって…あんた中学は氷帝に行くんでしょ?」






『そんな事、どうだっていい!』





よ「良くない!貞治君は名無しさんが!」『よーちゃん!』






よ「な、なによ」





『私は、貞ちゃんより、蓮ちゃんより、よーちゃんが好き』




よ「っな!」




『だから、よーちゃんにいくら嫌いって言われても私はよーちゃんが大好き!』




よ「…」





『ってか何であそこに貞ちゃんがいたんだ?おかしくね?あ、もしかしてよーちゃん貞ちゃんとお話ししてた?もしかして邪魔した?ごごごめん!そんなつもりはなくて…今日ね、叔母さんがうちに来ててピーチパイ焼いたからよーちゃん誘っておいでっていわれてて、それで、だ、だからごめん!』




よ「ねぇ、名無しさん」




『ほ、ほんとごめん!』




よ「…貞治君より蓮二君より私が好きってほんと?」





『ごめ、ってえ?当たり前じゃーん!私篠原名無しさんは、八代吉美を愛しています!』




よ「…そ、なら、いいよ」




『え?』





よ「ほら、早く叔母さんのピーチパイ食べにかえるわよ!」





『あるぇ、おかしいなぁ?私今タッチの南ちゃんやったつもりだったんだけど…ま、いっか!』





そう言えばあのオッサンどこいったんだろー?いつのまにか居なくなってた!





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