うつらうつら
□『手がああああ』
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試合後
『手がぁぁぁぁぁぁ手がぁぁぁぁぁぁ』
よ「ほんと良く返したわあのサーブ」
鳳「(T-T)」
切「目が赤くなる前に試合終わっちまった…」
よ「ま、名無しさんが欲しければ私らから1ポイントでも取れるようになってから言ってね」
『私暫くラケット持てませんけどね、痙攣おこしてるからね』
日「大丈夫か?」
『うん、でもこれじゃぁ夕飯作れないから出前で勘弁してください』
財「ええよ、寧ろ怖いから包丁とか持つなや」
『ですよねー、グサッてやっちゃうよグサッて!で?なに食べたい?』
桃「ケンタ」
日「寿司」
赤「ピザ」
財「モス」
薫「ラーメン」
鳳「うーんパスタ?」
よ「野菜」
『協調ゼロだな』
よ「もーめんどくさいからファミレス行きましょうよ」
『そーですね…この辺だと一番近いのは』
よ「最初のファミレスか格安ビュッフェの店じゃない?」
『あー、じゃぁビュッフェいくべ』
赤「ビュッフェってなに」
『食べ放題とかバイキングと呼ばれるところ』
赤「行く!」
よ「そこにしますか」
桃「くーぞー!」
財「腹へったわー」
鳳「名無しさんの手料理食べられなくて残念だったね日吉」
日「別に」
よ「名無しさんの手料理食べたことないの?」
『あるじゃんお弁当の唐揚げとか卵焼きとか』
鳳「1食食べたいよね日吉」
日「料理だ…テニスと料理だけはうまいからな」
『料理だけって言いそうになったよね?酷い若!もうお弁当あげません!』
日「なら俺もやらん」
『ごめんなさい、若ママのきんぴら食べたい』
鳳「俺んちのサンドウィッチも好きだよね名無しさん」
『二人のママを嫁にしたい今日この頃』
切「因みに俺んちの唐揚げは絶品な」
『赤也ママも嫁にしたい』
財「俺のおかんのたこ焼きはプロ級や」
『なんで皆お母さま料理上手なの羨ましい』
桃「お前んちの母親料理出来ねぇの?」
『飯マズどこんじゃないよとんでもないアレンジャーだからね』
よ「…」
海「アレンジャー?」
『うん風邪引いたときポカリでご飯炊いてたしコンソメソープの色が薄いからってイチゴジャム入れてみたりとかもうね、飯マズ越えてる』
切「俺の母ちゃん飯うまでよかったわ」
日「俺もそれ聞いたとき名無しさんに遺伝してなくて良かったと思った」
よ「…」
桃「八代、なんで会話に入って来ねぇんだ?」
『…』
よ「…」
財「あぁ…(察し)」
鳳「え、まさか八代さんって料理でき『ああああああああああああああああ!』」
切「は?料理くらいでき『ああああああああああああああああ!』」
桃「確かに食ったこと『ああああああああああああああああ!』」
海「なにも言うな聞くな見るな」
『さ!ビュッフェいこ!私腹ペコ青虫だよ!』
鳳「うんそうだね、いこう!ね?八代さん」
よ「料理できる爽やかイケメン落ちてないかしらね…」
『よーちゃんは黙って俺についてこい』
よ「名無しさん…」
『よーちゃんと私は一生親友、よーちゃん以外のペアなんか要らないよ、だから一人暮らししないでね?』
よ「するなら名無しさんと住むわ」
『うんうん』
切「俺もいれて」
よ「駄目よ」
桃「シェアハウスとかならいくね?」
日「そんなことしたら一生結婚できねぇぞ主に名無しさんが」
『若がもらっくれればいいよ』
日「嫁は二人もいらん」
よ「あら、じゃあ私日吉で我慢するわね」
『え、私は』
鳳「俺がもらう」
よ「名無しさんは家政婦だから駄目よ」
財「ほな俺名無しさんの彼氏でええわ」
『家政婦なんかなるかいな私は医者になるんだから』
鳳「ねぇ、名無しさんは何科医になるの?」
『…』
鳳「?」
『皆絶対笑うから言わない』
鳳「笑わないよ」
『笑うよ、絶対』
日「笑わない」
『…科医』
切「ん?」
『内科、産科医…』
財「ええやないか」
切「なんで隠すのかわかんねぇ…」
日「なんで笑うと思ったんだ」
鳳「そーだよ!」
桃「立派な夢じゃねぇか」
海「何科になろうと凄いことだろ」
『私が産科医とか言ったら…笑うと思った』
財「ほんなら俺は音楽の道に進みたいねん」
『え?』
財「夢や、でっかいやろ?」
『え、テニスは?』
財「俺らの上にあんなゴツイ先輩らおるのに今さらプロとかないわ」
『え?こんなかでプロなりたい人ー』
シーン
『え、マジ?』
切「んま、そんなもんだよな」
鳳「プロって言われるとね…たぶん別の仕事につくと思うなぁ」
海「やめる気はねぇけどな」
桃「テニスは一生続けていきてぇけど手塚さん見たいにドイツ行ってーとかは想像できねぇな」
若「やるからには全力だがな」
財「だから学生の間はテニスにのめり込みたいんやろ?大人になったらきっとできへんから今のうちにやろやー的な」
『そ、そんなもんか…』
鳳「うん、だから俺頑張るね」
『うん、頑張ろうね…頑張ろう私も』
。
何だかんだで青春してますね