うつらうつら

□『手がああああ』
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よ「久しぶりにダフルスね」






『っぷ、どうしよう負ける気しない』







日「この中にダブルス組めるやついないだろ」





鳳「俺と財前はもともとダブルスだけどお互い先輩と組んでるからね」






財「ラブルスと試合して勝ちよったコンビおるやろ」






桃「負けねぇーよなぁ負けねぇよ」



海「っふん」






よ「私と言うより名無しさんに勝てるかしらね」




切「名無しさんってつえーの?」




『よーちゃんがあんたは強いって言ってくれました感動です一生負けない!』






よ「名無しさんと組んで負けた試しがないわよ」







『ふふ、私ら最強!』





海「上等じゃねぇか」




桃「潰してやるよ」






切「俺らどーする?」



鳳「ぐーとぱーでわかれましょ!」




鳳→パー
日→グー
切→パー
財→グー




『WツンデレVS悪魔と天使』




よ「なにその安い題名」



桃「いいから早く行こーぜ」










テニスクラブ





『私ボールパクってくるからアップしてて』



よ「してて!」



『あれ?よーちゃんも来るの?』




よ「当たり前でしょ?ほらいくわよ」





『ちょ、首!首しまってるっす!』







切「篠原テニスクラブ…」



日「身内がやってるんだそうだ」




鳳「爽やか系イケメンなんだねその身内」




桃「歪みねぇな八代」




切「名無しさんの好みのタイプってなんなんだろな」




財「こないだ優しい人っていっとったで」



日「樺地みたいな人って聞いたな」




切「それもう樺地でいんじゃね?」




日「樺地にだって選ぶ権利がある」




切「だよな」





『かばっちはきっともっと可愛い子がスキだよフラれたな私』




鳳「そんな事ないよ!樺地だって名無しさんの事好きだよ!だから泣かないで」




『ありがとう、でも泣いてないよ』





海「ナチュラルに会話に入ってきたな」




『ん、ボール持ってきたんだけど よーちゃんがイケメンの身内とおしゃべりしてるから試合できないナウ』




鳳「八代さん、ほんと歪み無いね」





『爽やか系イケメンな私の伯父さんはよーちゃんとご近所のママさんに大人気なの、さ、テニスしよう!』









よ「名無しさんー」




『あ、よーちゃんお話終わったのかね?』





よ「うん、やっぱ素敵だった」




『そーだね、もうすぐ大学生になる子供居るけど見た目は三十代だもんね』




よ「はぁ結婚してなかったらよかったのに…」




『結婚してなかったらどうする気だったのかは聞かないでおくね』




桃「お、八代やっと来たか!」




海「フシュー」





『4話目にして初フシューだね薫』




よ「いや、二話目でやってたわよ。ま、私はこのやりようのない恋をテニスに込めるわ」





『はい、薫と桃負けね、よーちゃん無我の境地入りましたー』





桃海「!?」






『あーぁ私しーらないっと』









結果






『ふぅ、危なかった…桃のダンクサーブやばかった超手痛い…薫怖い…目が怖い』




よ「ま、当然の結果よね」






桃「1ポイントも取れない…」





海「と言うよりサーブ以外ボール触ってないだろ…」






『薫と体力勝負とか死ぬわ!サーブだけでもあんな痛いのにダンクスマッシュとか打たせるか!』





よ「これがあんたたちの限界な訳?その程度で全国区とか笑わせないで」





鳳「名無しさん!お疲れ様!はいタオル!」




『お、てんきゅー長太郎』





日「ほら、水分とれ、手は大丈夫か?」





『わー!若気が利くぅー!手は大丈夫だよービリビリするけど』






よ「…氷帝の二人はほんとに良く動くわね」




『愛故よ』




桃「何だかんだ甘やかしてるよな名無しさんのこと」




日「甘やかすか」




『若はツンデレなの』




日「タオル没収」




『ごめんなさいタオルください』





鳳「ははは、名無しさん可愛いー」





切「鳳は特に甘やかしてるよな」




鳳「愛故だよ」




よ「本気で駄目」





鳳「えー?いい加減許して」





よ「名無しさんはまだ私のものだ」





財「お前ほんまに愛されとるわ」





『嬉しいです!』





財「ほな俺も愛しといたるわ」





『ついで感パネェ!さすがツンデレ』




財「はいタオル没収」





『ごめんなさいタオルください』





海「にしても名無しさん汗かきすぎじゃねぇか」




『よーちゃんからリターン外したら殺すって言われてね…嫌な汗とまんねぇんだ…』




よ「そこ二人なに話してるの?ん?」




海「俺はなにも聞いてない」





『え?薫と今会話したっけ?』





海「してない」








日「それでいいのかお前ら」



財「いや、あかんやろ」







よ「ふふ、名無しさん次は日吉と財前ペアと殺りましょう?」



『イエスマァム!』





日「…」




財「…」







切「どんまい!」





鳳「切原、いい笑顔だけど俺らが最後に試合だからね?忘れないでね?」




切「あ」



『どんまい!』





よ「ほら、早くコートに立ちなさいよ」





『因みによーちゃんの師匠は幸村さんですからね、五感系は覚悟してね!』






日「…」





財「…」








試合後






『あぶねぇー!若の演舞やべー!こんな打ちにくいんだ!ってか光早っ!流石に手元狂ったわ!』




よ「そうだったかしら?」




切「また1ポイントも取れねぇとか…」




鳳「オレオウチカエリタイ」




切「オレモ」







日「ほんとにサーブ以外ボール触れてねぇ…」




財「俺かてそうやで…サーブミスらんかっただけましや」




桃「もうチートだよな無我の境地とか」




海「越前ってすげぇな」




鳳「オレオウチカエリタイ」




切「オレモ」





『はぁ、良かった…』





よ「ふん、部長とか聞いて呆れるわね」





『でも次は長太郎のスカットサーブ来るよ』



鳳「ヤメテ、名無しさんヤメテ」






よ「大丈夫よ名無しさんなら…ね?」





『イエスマァム!』




切「やる、しかねぇよ鳳、腹くくれ」




鳳「…うん、サーブはずさないよう頑張るね」




『サーブ頑張れ長太郎!』





鳳「俺もうサーブ外さないよ名無しさん頑張るね」





よ「敵を応援してるなんて余裕ね名無しさん?」





『余裕じゃないよ現実逃避だよ』




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